昨季、08年以来Aクラス入りを果たしたオリックスは、オフに中島裕之、ブランコ、バリントンなど大型補強を敢行。19年ぶりのリーグ優勝に向けて、戦力が整ったかと思われた。いざシーズンが開幕すると4連敗スタート。その後も浮上のきっかけを作れず13勝24敗1分で最下位に沈んでいる。オリックスが低迷している誤算とは…。
● 主力に故障者が続出
昨季、16勝を挙げたエースの金子千尋を始め、リリーフで抜群の安定感を誇った比嘉幹貴、岸田護が開幕に間に合わなかったことが痛い。開幕してからも守護神の平野佳寿、セットアッパーの佐藤達也が登録抹消になるなど、投手陣の台所事情が常に厳しい状況が続く。
野手陣も開幕してすぐに、ブランコが左膝の炎症が悪化したため、4月1日に登録抹消。中島が右太もも肉離れ、小谷野が体調不良で一軍登録抹消されるなど、新加入組の離脱が目立っている。
佐藤達、平野佳、ブランコなどは故障から復帰しているが、ほとんどベストメンバーで戦えていない状況だ。
● 主力の不振
主力の故障者に加え、主力選手の不振が目立つ。野手では、今季からキャプテンに就任した糸井嘉男は、開幕から調子が上がらず37試合に出場して、打率.245、4本塁打19打点の成績。開幕から不振が続いたT-岡田は現在一軍にいるが、一時的に二軍で調整していた。
投手陣は、昨季の躍進を支えたリリーフ陣が不振。2年連続最優秀中継ぎのタイトルを獲得している佐藤達也は、4日の西武戦で同点の8回からマウンドに上がったが4失点。13試合に登板して、防御率5.54と昨季と苦しい投球が続いている。馬原孝浩は、平野佳、佐藤達が故障で離脱の間、抑えを任されたが、1勝2セーブ、防御率7.56。2日に一軍登録を抹消された。
● スタートダッシュに失敗
現在のチーム状況を踏まえると、昨季5位の西武との開幕カードに3連敗食らったことがかなり痛かった。
開幕戦から2試合連続完封負け。3戦目も1点差で敗れた。悪い流れを断ち切るべく2カード目のソフトバンクとの初戦に、昨季12勝を挙げた西勇輝を先発に立てるも5回途中、7失点でノックアウト。
4月1日のソフトバンク戦に勝利し、チーム今季初勝利するも、翌日から4連敗。開幕9試合を終えた時点で1勝8敗。優勝争いを演じた昨季は、開幕9試合で7勝2敗の好スタートを切っていたことを考えると、スタートダッシュの失敗が大きく響いていると言えそうだ。
それでも、チーム状況が上がらない中、ドラフト7位で入団した西野真弘、テスト入団のカラバイヨ、投手陣では塚原頌平、海田智行など開幕前に注目されなかった選手たちが、奮闘している。そこに、主力組が復帰し、調子を上げてくればチーム力はあがるはず。11年には西武が借金最大15からクライマックス・シリーズ進出を果たしている。オリックスもここからチーム状態を上げることができるだろうか。
※記録は5月12日終了時点のもの
● 主力に故障者が続出
昨季、16勝を挙げたエースの金子千尋を始め、リリーフで抜群の安定感を誇った比嘉幹貴、岸田護が開幕に間に合わなかったことが痛い。開幕してからも守護神の平野佳寿、セットアッパーの佐藤達也が登録抹消になるなど、投手陣の台所事情が常に厳しい状況が続く。
野手陣も開幕してすぐに、ブランコが左膝の炎症が悪化したため、4月1日に登録抹消。中島が右太もも肉離れ、小谷野が体調不良で一軍登録抹消されるなど、新加入組の離脱が目立っている。
佐藤達、平野佳、ブランコなどは故障から復帰しているが、ほとんどベストメンバーで戦えていない状況だ。
● 主力の不振
主力の故障者に加え、主力選手の不振が目立つ。野手では、今季からキャプテンに就任した糸井嘉男は、開幕から調子が上がらず37試合に出場して、打率.245、4本塁打19打点の成績。開幕から不振が続いたT-岡田は現在一軍にいるが、一時的に二軍で調整していた。
投手陣は、昨季の躍進を支えたリリーフ陣が不振。2年連続最優秀中継ぎのタイトルを獲得している佐藤達也は、4日の西武戦で同点の8回からマウンドに上がったが4失点。13試合に登板して、防御率5.54と昨季と苦しい投球が続いている。馬原孝浩は、平野佳、佐藤達が故障で離脱の間、抑えを任されたが、1勝2セーブ、防御率7.56。2日に一軍登録を抹消された。
● スタートダッシュに失敗
現在のチーム状況を踏まえると、昨季5位の西武との開幕カードに3連敗食らったことがかなり痛かった。
開幕戦から2試合連続完封負け。3戦目も1点差で敗れた。悪い流れを断ち切るべく2カード目のソフトバンクとの初戦に、昨季12勝を挙げた西勇輝を先発に立てるも5回途中、7失点でノックアウト。
4月1日のソフトバンク戦に勝利し、チーム今季初勝利するも、翌日から4連敗。開幕9試合を終えた時点で1勝8敗。優勝争いを演じた昨季は、開幕9試合で7勝2敗の好スタートを切っていたことを考えると、スタートダッシュの失敗が大きく響いていると言えそうだ。
それでも、チーム状況が上がらない中、ドラフト7位で入団した西野真弘、テスト入団のカラバイヨ、投手陣では塚原頌平、海田智行など開幕前に注目されなかった選手たちが、奮闘している。そこに、主力組が復帰し、調子を上げてくればチーム力はあがるはず。11年には西武が借金最大15からクライマックス・シリーズ進出を果たしている。オリックスもここからチーム状態を上げることができるだろうか。
※記録は5月12日終了時点のもの