26日から始まる交流戦。昨季まで1カード数2連戦の24試合から3連戦×6の18試合制に変更。パ・リーグでは指名打打者制度が採用されているが、セ・リーグ主催試合では指名打者が使えなくなる。各球団、指名打者で起用している選手をどのように使っていくかで頭を悩ませそうだ。

　特に西武が代表的だろう。高卒2年目の森友哉は捕手ではあるが、打撃を活かすために、開幕から全試合指名打者で出場を続けている。成績も打率.300、9本塁打27打点をマークしており、チームに欠かせない存在。

セ・リーグ主催試合でも森を先発で起用したいところ。当初は、3連戦のうち1試合を捕手で先発出場し、残りの2試合は代打という方針だった。森の高い打撃力に田辺徳雄監督は、セ・リーグ主催試合に限って、外野で先発出場させることを示唆。交流戦に備えて、二軍戦でも1試合外野で出場している。

　その他、ソフトバンクは李大浩、内川聖一といった主力が、指名打者で起用されることが多い。ただ、李はファースト、内川はレフトで先発出場していることもあり、起用法や2人の守備力で苦労することはなさそう。

守備力で苦労しそうなのが、ロッテ。デスパイネをスタメンで使う場合、レフトで起用されることが予想される。昨季外野で19試合に出場し、3失策。記録に残らないミスもあり、守備が得意とはいえない。チーム1の長打力を誇るデスパイネをどのように起用していく注目だ。

【指名打者最多出場選手】
●ソフトバンク
李大浩
DH出場数：20試合
今季成績：43試 率.321 本11 点34

●オリックス
カラバイヨ
DH出場数：16試合
今季成績：35試 率.305 本8 点26

●日本ハム
ハーミッダ
DH出場数：23試合
今季成績：43試 率.216 本1 点18

●ロッテ
デスパイネ
DH出場数：24試合
今季成績：30試 率.267 本7 点21

●西武
森友哉
DH出場数：46試合
今季成績：46試 率.300 本9 点27

●楽天
ペーニャ
DH出場数：39試合
今季成績：42試 率.248 本2 点7

※記録は25日終了時点のもの