ニュース 2015.05.28. 14:54

昨季新人王の広島・大瀬良 背番号『14』の先輩たちも2年目に苦しんでる?

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ここまで1勝にとどまっている広島の大瀬良大地©BASEBALLKING
 昨季新人王の大瀬良大地(広島)が、7回、5失点で敗戦投手となり、5敗目を喫した。今季はここまで1勝5敗、防御率3.17と思うように勝てずにいる。

 広島で新人王を獲得したことのある投手は、大瀬良を含めて7人いる。そのうち二桁勝利を挙げて新人王に輝いたのは6人。2年連続で二桁勝利をマークした投手となると、95年新人王の山内泰幸のみ。2年連続で二桁勝利を挙げることの難しいことを物語っている。

 大瀬良と同じ背番号14を4年目の85年から付けていた82年新人王の津田恒美は、1年目に11勝を挙げたものの、2年目はルーズショルダーや血行障害など故障に泣かされ、9勝止まり。津田はその後、86年に抑えに転向し同年のリーグ優勝に貢献した。

 現在広島の二軍投手コーチを務め、現役時代背番号14を付けていた沢崎俊和も12勝を挙げ、新人王に輝いた。だが、2年目となった98年は17試合に登板したが、先発は1試合だけ。1勝0敗、防御率4.94と前年から大きく成績を落としている。

 広島の投手に限らず、新人王を獲得した翌年に苦しむケースが多くある。大瀬良は今のところ1勝しか挙げられていないが、ここから二桁勝利を挙げることができるだろうか。

【新人王を獲得した広島投手の1年目と2年目の成績】
津田恒美(82年新人王)
82年成績:31試 11勝6敗 防3.88
83年成績:19試 9勝3敗 防3.07

川端順(85年新人王)
85年成績:45試 11勝7敗7S 防2.72
86年成績:32試 3勝3敗2S 防2.41

長冨浩志(86年新人王)
86年成績:30試 10勝2敗2S 防3.04
87年成績:18試 5勝6敗 防3.38

山内泰幸(95年新人王)
95年成績:34試 14勝10敗 防3.03
96年成績:46試11勝8敗 防3.90

沢崎俊和(97年新人王)
97年成績:34試 12勝8敗 防3.74
98年成績:17試 1勝0敗 防4.94

野村祐輔(12年新人王)
12年成績:27試 9勝11敗 防1.98
13年成績:23試 12勝6敗 防3.74

大瀬良大地(14年新人王)
14年成績:26試 10勝8敗 防4.05
15年成績:8試 1勝5敗 防3.17

※記録は5月27日終了時点のもの
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