26日に交流戦が開幕。最初の3連戦はセ・リーグ主催試合で行われていたが、29日からの3連戦はパ・リーグ主催試合。セ・リーグでは、普段は投手が打席に立つが、パ・リーグ主催試合ということもあり指名打者制が採用された。

　首位DeNAは、24日阪神戦の走塁中に右太もも裏を痛めた筒香嘉智を指名打者で起用されるかと思われたが、筒香の高校の先輩・後藤武敏G.が29日のロッテ戦で、7番で先発した。後藤は同点の4回無死一塁の場面で、ロッテ先発古谷拓哉から一時勝ち越しとなるレフトスタンドに飛び込む2号2ラン。その後の打席では凡退に終わったが、西武時代の経験を活かしきっちりと結果を残した。

　普段三塁か一塁のどちらかで先発出場している中日のルナは、日本ハム戦に『4番・指名打者』で先発出場。3打数3安打を記録した。1点リードの8回一死一塁からフェンス直撃のタイムリー三塁打を放っている。指名打者での先発で、普段とは違うリズムで試合に臨まなければならなかったが、ルナには全く関係なかったようだ。打率も.338に上昇し、筒香を抜いてリーグ1位になった。

　故障から復帰した広島のエルドレッドも、オリックス戦に『6番・指名打者』で出場。5試合連続安打中と好調を維持していたが、この日は無安打。それでも、今季初盗塁を記録した。

【指名打者で出場した選手の29日打撃成績】
●巨人
矢野謙次
打順：6番
成績：4打数1安打

●阪神
福留孝介
打順：5番
成績：4打数0安打

●広島
エルドレッド
打順：6番
成績：2打数0安打

●中日
ルナ
打順：4番
成績：3打数3安打1打点

●DeNA
後藤武敏G.
打順：7番
成績：4打数1安打1本塁打2打点

●ヤクルト
デニング
打順：6番
成績：4打数1安打1本塁打2打点