7月7日は七夕。願い事を書いた短冊や飾りを笹の葉に吊るし、星に願い事をする日である。
長いシーズンも半分が消化し、これから後半戦の戦いへと移っていくところ。快調に突っ走っているチームから、まさかの事態に泣かされたチームまで、これからの戦いに向けた12球団の『願い事』を挙げた。
● ソフトバンク
『主力のケガ人が出ませんように...』
現在のところ貯金が「20」、2位に4.5差をつけてパの首位を快走しているソフトバンク。リーグ戦再開から12試合で負けたのは2つだけという圧倒的な強さを誇っているが、やはり怖いのは“ケガ人”だ。
近年は充実の戦力で毎年のように優勝候補に挙げられているチームであるが、3位に終わった12年は松田や小久保、まさかの4位に沈んだ13年も先発投手が相次いで離脱したことで、苦しい戦いを強いられた。
ここまで完璧な強さを見せているだけに、ケガによる悪夢だけは蘇らせないようにしたいところだ。
● 日本ハム
『大谷がケガなく一年間投げ通せますように...』
ソフトバンクを追走する日本ハムは、いまや大黒柱となった大谷翔平の健康問題が第一。マメの潰れや足をつるなど、細かなトラブルが見られるだけに、終盤大事なところでの離脱が怖いところだ。
また、打者としての期待もかかる大谷。なかなか打率は上がってこないが、二刀流を続けていく以上はこの不振と向き合い、脱却していかなければならない。投手で見せる3年目の飛躍と、打者で見せる3年目の苦悩。このバランスをどう取っていくのか、後半戦の注目ポイントだ。
● 西武
『雄星がケガなくシーズンを終えられますように...』
3位から上位を虎視眈々と狙う西武。後半戦のキーマンとなるのが、ここに来て覚醒の兆しを見せる6年目左腕・菊池雄星だ。ここ5試合で失点わずか4。制球に難はあるものの、とにかく“打てない”投手として安定感が出てきた。
ただし、そんな時こそ不安なのがケガ。これまでに肩や肘などケガに苦しめられた逸材は、この調子でケガなくシーズンを終えることができるか。西武の後半戦のカギを握る。
● ロッテ
『デスパイネが早く、無事に帰ってきますように...』
ロッテにとって頭が痛いのが、主砲・デスパイネのキューバ代表戦参加に伴う離脱。今年も43試合で11発とチームに欠けている長打力を埋めていただけに、上位浮上を目指すチームにとって大きな痛手となる。どうにか早いところ、またケガなく無事に帰ってきてもらいたいところだ。
● 楽天
『エース則本が復活しますように...』
貯金と借金を行ったり来たりしている楽天。待たれるのはエースの復活だ。
ここまで4勝7敗、防御率3.23というまさかの成績を残している則本。昨年届かなかった最多勝を目標にスタートしたシーズンは、苦しいものとなっている。援護に恵まれないつらさはあれど、そこで踏ん張るのがエースの仕事。昨年は孤軍奮闘を見せて14勝をマークした右腕の復活に期待が集まる。
● オリックス
『離脱者が全員早く帰ってきますように...』
オリックスはとにかく多すぎる故障者に尽きる。
これまで奮闘してきた主将・糸井嘉男に新人王候補・西野真弘までダウンする非常事態に、福良監督代行も頭を抱えている。糸井に西野、小谷野栄一に平野恵一、ヘルマン、塚原頌平などなど、神頼みでもなんでもいいから全員まとめて早期復帰を願いたいというのが本音だろう。
● 阪神
『助っ人たちの調子が戻りますように...』
現在セ・リーグ首位に立つ阪神も、3位までゲーム差1内という大混戦で安心はできない。抜け出すためには、昨年猛威を振るった助っ人パワーの復活が不可欠だ。
ここに来てメッセンジャーやマートン、ゴメスと数字を取り戻しつつある中、守護神の呉昇桓が安定感に欠ける投球を連発。全員の力が揃った時、セ界の頂点は手の届くところにあるはずだ。
● 巨人
『阿部と村田と内海が復活しますように...』
極度の打撃不振に苦しみながらも2位につけている巨人では、これまでチームを引っ張ってきた選手たちの復調に期待。
2年連続で規定到達者の3割打者がゼロという危機に直面している巨人打線で、やはり阿部と村田、この2人の存在感は別格。この2人が打っている時に相手に与えるプレッシャーの大きさは何にも代えがたいところで、周りが楽に打っていくためにも軸となる2人の打撃というのは大事になってくる。
内海も二軍戦で炎上するなど本来の姿とは程遠いものとなっているが、間違いなく第二次原政権では最も頼りになる投手として働いた実績はあるだけに、そんなところで燻っている場合ではないのだ。後半戦はベテラン勢の巻き返しに注目だ。
● 広島
『勝利の方程式が確立しますように...』
現在調子上向きの広島は、リリーフ陣がカギ。
中崎翔太を抑えに据え、8回には昨年新人王の大瀬良大地という大ナタを振るった緒方監督は名将となるか、はたまた策に溺れるか…。広島の後半戦の見どころの一つとなる。
● ヤクルト
『館山、由規が完全復活しますように』
山田哲人の復調からいい勢いを取り戻し、一時は首位にも立ったヤクルト。カギを握るのは、先発陣だ。
エース・小川泰弘や石川雅規、さらにFA移籍の成瀬善久と名前は挙がってくるものの、成績はパッとせず。圧倒的な投手がいない。このところ好調な古野正人を含めても、もう少しスターターのスタッフを揃えたいところだ。
2年ぶりの一軍登板を果たした館山昌平や、復帰を目指す由規らがピタリとその穴にハマった時、燕は上昇気流に乗るだろう。
● DeNA
『打線の勢いが戻りますように...』
交流戦前までは首位も、交流戦での失速で沈んだDeNAは強力打線の復活が不可欠だ。
筒香嘉智や梶谷隆幸といった前半戦のチームを引っ張ってきた主力たちが相次いで故障。戻ってからもそれまでの勢いを取り戻すことができず、6月のチーム打率はリーグ5位の.230。強打のチームが明るさを取り戻すには、やはり打つしかない。打って状況を打破していきたいところだ。
● 中日
『救世主となる選手が現れますように...』
混戦模様のセ・リーグで逆に抜け出し始めた中日。最近良く見られる若手の積極起用から、起爆剤となる選手が現れるだろうか。
特に大器として期待を受ける背番号「3」の高橋周平や、開花した右の長距離砲・福田永将など、楽しみな選手が多いだけに、ここでのチャンスを掴むことができるか。今後の野球人生をも占う大事な期間となるだろう。
さまざまなことがあった前半戦も、残すはあと一週間。我々ファンの願い事は、『後半戦も熱くおもしろい戦いが見られますように...』。選手たちには全力プレーを期待しつつ、ヤマ場を迎えるペナントの戦いを追っていきたい。
長いシーズンも半分が消化し、これから後半戦の戦いへと移っていくところ。快調に突っ走っているチームから、まさかの事態に泣かされたチームまで、これからの戦いに向けた12球団の『願い事』を挙げた。
● ソフトバンク
現在のところ貯金が「20」、2位に4.5差をつけてパの首位を快走しているソフトバンク。リーグ戦再開から12試合で負けたのは2つだけという圧倒的な強さを誇っているが、やはり怖いのは“ケガ人”だ。
近年は充実の戦力で毎年のように優勝候補に挙げられているチームであるが、3位に終わった12年は松田や小久保、まさかの4位に沈んだ13年も先発投手が相次いで離脱したことで、苦しい戦いを強いられた。
ここまで完璧な強さを見せているだけに、ケガによる悪夢だけは蘇らせないようにしたいところだ。
● 日本ハム
『大谷がケガなく一年間投げ通せますように...』
ソフトバンクを追走する日本ハムは、いまや大黒柱となった大谷翔平の健康問題が第一。マメの潰れや足をつるなど、細かなトラブルが見られるだけに、終盤大事なところでの離脱が怖いところだ。
また、打者としての期待もかかる大谷。なかなか打率は上がってこないが、二刀流を続けていく以上はこの不振と向き合い、脱却していかなければならない。投手で見せる3年目の飛躍と、打者で見せる3年目の苦悩。このバランスをどう取っていくのか、後半戦の注目ポイントだ。
● 西武
『雄星がケガなくシーズンを終えられますように...』
3位から上位を虎視眈々と狙う西武。後半戦のキーマンとなるのが、ここに来て覚醒の兆しを見せる6年目左腕・菊池雄星だ。ここ5試合で失点わずか4。制球に難はあるものの、とにかく“打てない”投手として安定感が出てきた。
ただし、そんな時こそ不安なのがケガ。これまでに肩や肘などケガに苦しめられた逸材は、この調子でケガなくシーズンを終えることができるか。西武の後半戦のカギを握る。
● ロッテ
『デスパイネが早く、無事に帰ってきますように...』
ロッテにとって頭が痛いのが、主砲・デスパイネのキューバ代表戦参加に伴う離脱。今年も43試合で11発とチームに欠けている長打力を埋めていただけに、上位浮上を目指すチームにとって大きな痛手となる。どうにか早いところ、またケガなく無事に帰ってきてもらいたいところだ。
● 楽天
『エース則本が復活しますように...』
貯金と借金を行ったり来たりしている楽天。待たれるのはエースの復活だ。
ここまで4勝7敗、防御率3.23というまさかの成績を残している則本。昨年届かなかった最多勝を目標にスタートしたシーズンは、苦しいものとなっている。援護に恵まれないつらさはあれど、そこで踏ん張るのがエースの仕事。昨年は孤軍奮闘を見せて14勝をマークした右腕の復活に期待が集まる。
● オリックス
『離脱者が全員早く帰ってきますように...』
オリックスはとにかく多すぎる故障者に尽きる。
これまで奮闘してきた主将・糸井嘉男に新人王候補・西野真弘までダウンする非常事態に、福良監督代行も頭を抱えている。糸井に西野、小谷野栄一に平野恵一、ヘルマン、塚原頌平などなど、神頼みでもなんでもいいから全員まとめて早期復帰を願いたいというのが本音だろう。
● 阪神
『助っ人たちの調子が戻りますように...』
現在セ・リーグ首位に立つ阪神も、3位までゲーム差1内という大混戦で安心はできない。抜け出すためには、昨年猛威を振るった助っ人パワーの復活が不可欠だ。
ここに来てメッセンジャーやマートン、ゴメスと数字を取り戻しつつある中、守護神の呉昇桓が安定感に欠ける投球を連発。全員の力が揃った時、セ界の頂点は手の届くところにあるはずだ。
● 巨人
『阿部と村田と内海が復活しますように...』
極度の打撃不振に苦しみながらも2位につけている巨人では、これまでチームを引っ張ってきた選手たちの復調に期待。
2年連続で規定到達者の3割打者がゼロという危機に直面している巨人打線で、やはり阿部と村田、この2人の存在感は別格。この2人が打っている時に相手に与えるプレッシャーの大きさは何にも代えがたいところで、周りが楽に打っていくためにも軸となる2人の打撃というのは大事になってくる。
内海も二軍戦で炎上するなど本来の姿とは程遠いものとなっているが、間違いなく第二次原政権では最も頼りになる投手として働いた実績はあるだけに、そんなところで燻っている場合ではないのだ。後半戦はベテラン勢の巻き返しに注目だ。
● 広島
『勝利の方程式が確立しますように...』
現在調子上向きの広島は、リリーフ陣がカギ。
中崎翔太を抑えに据え、8回には昨年新人王の大瀬良大地という大ナタを振るった緒方監督は名将となるか、はたまた策に溺れるか…。広島の後半戦の見どころの一つとなる。
● ヤクルト
『館山、由規が完全復活しますように』
山田哲人の復調からいい勢いを取り戻し、一時は首位にも立ったヤクルト。カギを握るのは、先発陣だ。
エース・小川泰弘や石川雅規、さらにFA移籍の成瀬善久と名前は挙がってくるものの、成績はパッとせず。圧倒的な投手がいない。このところ好調な古野正人を含めても、もう少しスターターのスタッフを揃えたいところだ。
2年ぶりの一軍登板を果たした館山昌平や、復帰を目指す由規らがピタリとその穴にハマった時、燕は上昇気流に乗るだろう。
● DeNA
『打線の勢いが戻りますように...』
交流戦前までは首位も、交流戦での失速で沈んだDeNAは強力打線の復活が不可欠だ。
筒香嘉智や梶谷隆幸といった前半戦のチームを引っ張ってきた主力たちが相次いで故障。戻ってからもそれまでの勢いを取り戻すことができず、6月のチーム打率はリーグ5位の.230。強打のチームが明るさを取り戻すには、やはり打つしかない。打って状況を打破していきたいところだ。
● 中日
『救世主となる選手が現れますように...』
混戦模様のセ・リーグで逆に抜け出し始めた中日。最近良く見られる若手の積極起用から、起爆剤となる選手が現れるだろうか。
特に大器として期待を受ける背番号「3」の高橋周平や、開花した右の長距離砲・福田永将など、楽しみな選手が多いだけに、ここでのチャンスを掴むことができるか。今後の野球人生をも占う大事な期間となるだろう。
さまざまなことがあった前半戦も、残すはあと一週間。我々ファンの願い事は、『後半戦も熱くおもしろい戦いが見られますように...』。選手たちには全力プレーを期待しつつ、ヤマ場を迎えるペナントの戦いを追っていきたい。