コラム 2015.07.06. 05:00

“下克上”を狙うロッテ ふがいない先発陣が迎える正念場

リリーフ陣に安定感が生まれ、あとは……


 ロッテがなかなか上位進出のきっかけをつかめない。5年に一度日本一に輝くという“ゴールデンイヤー説”を信じ、2010年の“史上最大の下克上”再現に期待するファンの願いもむなしく、チームは勝率5割の壁を行ったり来たり。逆に上位3球団にじわじわと差を広げられつつある。

 ロッテのウィークポイントが投手力だということは明快だ。チーム防御率4.21はリーグ唯一の4点台で5位オリックスの3.69と大きく水をあけられダントツの最下位(7月5日終了時点)。ちなみに、ロッテのチーム防御率は2013年から2シーズン連続でリーグ最下位に沈んでいる。このままでは不名誉な連続記録を更新することとなる。

 ただ、このところ、その投手陣に変化が生まれつつある。リリーフ陣に安定感が出てきたのだ。主なリリーフ投手の直近6試合の成績を挙げてみよう。

大谷智久 投球回7 自責1 防1.29
藤岡貴裕 投球回6 自責0 防0.00
イ・デウン 投球回6回2/3 自責0 防0.00
西野勇士 投球回7 自責0 防0.00

今こそ気持ちのこもった熱い投球を!


 この直近の数字を見る限り、中継ぎ以降の投手陣の調子は上向きと見ることができる。チーム打率.265を誇る打線は、上位3球団に大きく引けを取ることはない。となれば、肝となるのが先発陣だが、こちらは防御率4.49となんともふがいない。

 6月以降に勝利を挙げた先発陣を見てみると、石川歩は完封を含む3勝と気を吐く。チェン・グァンユウもプロ初勝利を含む2勝と奮闘。他に涌井秀章と唐川侑己がそれぞれ1勝を挙げている。ただ、両者とも早いイニングでの失点が目立ち、決して褒められた内容ではない。

 特に唐川は昨季まで2シーズン連続で防御率4点台に終わり、復活を期して今季に臨んだはずだ。それがここまで打線の援護で3勝を挙げながらも防御率は6.57と背信投球を続けている。入団以来「次世代のエース」と期待されてきたが、さすがに首脳陣やファンもこれ以上待ってくれないだろう。

 チームは前半戦の重要な局面を迎えようとしている。7月5日までの西武3連戦で2敗1分と負け越し、今週は日本ハム、ソフトバンクと上位球団との対決が続く。ロッテが本気で“下克上”を狙うのならば、絶対に勝ち越さなければならない前半戦の正念場である。

 また、それは唐川ら先発陣にとっては自身の正念場でもあるはずだ。それこそ「先発と中継ぎを入れ替えてくれ」などという、少々乱暴なファンの声も聞こえてくる。7月3日の西武戦後、伊東勤監督は「気持ちが入っていない」と先発・唐川をばっさり切って捨てた。

 今こそ、チームの浮上を握る先発陣が気持ちのこもった熱い投球を見せ、ファンと首脳陣の心をもう一度つかむときなのかもしれない。

文=清家茂樹(せいけ・しげき)

【PR】プロ野球を観戦するなら「DAZN Baseball」

「DAZN Baseball」とは、月額2,300円(税込)でDAZNのプロ野球コンテンツをすべて楽しめるプランです(月々払いの年間プランのみ)。

プロ野球だけを楽しみたい方は、月額4,200円(税込)のDAZN Standard​よりも1,900円お得に視聴できます。

POINT

春季キャンプ、オープン戦、公式戦、交流戦、CSまで余さず堪能できる!

② オフシーズンもドキュメンタリーやバズリプレイなどコンテンツが充実!

毎月2,300円でライブ配信・見逃し配信・ハイライトまで視聴可能!

【PR】「DMM×DAZNホーダイ」でプロ野球を観よう!

「DMM×DAZNホーダイ」とは、DMMプレミアムとDAZN Standardをセットで利用できるプラン。

単体契約ならDMMプレミアム月額550円(税込)、DAZN Standard月額4,200円(税込)のところ、本プランなら月額3,480円(税込)だからとってもお得です。

POINT

① 「DMM×DAZNホーダイ」なら単体契約より月額1,270円(税込)も安い!

② DAZNだけの契約と比較しても月額720円(税込)お得に楽しめる!

③ 新規入会月から最大3カ月間、「DMMポイント」を550ポイント付与!

ポスト シェア 送る
  • ALL
  • De
  • 西

メジャーリーグ

高校・育成