ニュース 2015.07.18. 14:20

思わぬ“臨時収入”も…オールスターMVPは後半戦への弾みになる?

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昨年の第1戦でMVPを獲得した広島・エルドレッド ©BASEBALLKING
 17日、東京ドームで開催されたオールスターゲームの第1戦は、オール・セントラルが8-6で勝利。これで通算の対戦成績を76勝80敗10分とした。

 この試合の最優秀選手、いわゆるMVPに輝いたのが、3イニングを2奪三振でパーフェクトに抑えた阪神の21歳・藤浪晋太郎。球団の投手ではあの江夏豊氏以来となる2人目の受賞となった。

 一流プレーヤーが集まる中で、最も活躍した選手に与えられる栄誉。賞金300万円の嬉しい“ボーナス”もゲットできる良いことづくめな賞であるが、果たしてオールスターMVPを獲得した選手のその後はどうなったのか。近年の選手たちを振り返ってみた。

 昨年のMVPは、第1戦が広島のエルドレッドで、第2戦はソフトバンクの柳田悠岐だった。

 エルドレッドは前半戦で29本塁打をマークする大暴れも、後半戦では大失速。二軍落ちも経験するなど、39試合の出場に留まり、打率.199で本塁打も8本に終わった。

 柳田も全試合出場こそ果たしたものの、後半戦は打率.291と数字を下げ、本塁打も3本止まり。蓄積された疲労などによる影響もあったであろうが、後半戦でもう一伸びとはいかなかった。

 MVP獲得から後半戦で数字を伸ばした選手の代表格というと、2011年の西武・中村剛也が目立つ。

 前半戦で26本の本塁打を放った中村は、後半もペースを落とすことなく22本塁打を記録。いわゆる“統一球問題”でパワーヒッターたちが軒並み数字を落とす中、2位に23本もの差をつけて本塁打王に輝いた。

 ここまでチームトップの7勝をあげている藤浪は、後半戦でどちらに転ぶのか。今日のMVPの行方も気にしながら、彼らの後半戦の戦いに注目していきたい。

・2014年
エルドレッド(広島)
[後半] 39試 率.199 本8 点24
[通算] 118試 率.242 本37 点104

柳田悠岐(ソフトバンク)
[後半] 60試 率.291 本3 点19
[通算] 144試 率.317 本15 点70

・2013年
沢村拓一(巨人)
[後半] 19試 1勝4敗 防4.34
[通算] 34試 5勝10敗 防3.13

新井貴浩(阪神)
[後半] 60試 率.233 本4 点29
[通算] 140試 率.267 本15 点70

内川聖一(ソフトバンク)
[後半] 61試 率.294 本10 点40
[通算] 144試 率.316 本19 点92

・2012年
中村紀洋(DeNA)
[後半] 48試 率.238 本3 点19
[通算] 126試 率.274 本11 点61

前田健太(広島)
[後半] 12試 5勝4敗 防1.71
[通算] 29試 14勝5敗 防1.53

陽岱鋼(日本ハム)
[後半] 60試 率.301 本2 点20
[通算] 144試 率.287 本7 点55

・2011年
畠山和洋(ヤクルト)
[後半] 73試 率.248 本12 点46
[通算] 142試 率.269 本23 点85

中村剛也(西武)
[後半] 71試 率.278 本22 点62
[通算] 144試 率.269 本48 点116

稲葉篤紀(日本ハム)
[後半] 65試 率.246 本5 点23
[通算] 137試 率.262 本12 点54

・2010年
阿部慎之助(巨人)
[後半] 53試 率.247 本14 点34
[通算] 140試 率.281 本44 点92

片岡易之(西武)
[後半] 46試 率.296 本3 点24
[通算] 137試 率.295 本13 点54

※所属・登録名は当時のもの
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