この夏、プロ野球界で大きな話題をさらったのが西武の連敗記録だ。
秋山翔吾の大ブレイクや、浅村栄斗・中村剛也・森友哉の“大阪桐蔭トリオ”など、前半戦は明るい話題も多かったチームだが、後半戦開幕からまさかの12連敗。前半戦最後のゲームとなった7月15日の楽天戦から数えて13連敗は、79年の創設元年に記録した12連敗を超える球団新記録となってしまった。
あっという間にCS圏内の3位も陥落し、5位転落すら迫ってくる状況の中、チームを救ったのは6年目左腕の菊池雄星だった。13連敗で迎えた5日のゲーム、地元・岩手のお隣にあたる宮城の地で7回途中を5安打無失点の好投。「東北が好きなので」と笑った24歳がチームを連敗脱出へと導いた。
翌6日の試合も接戦をものにした西武は連敗ストップから2連勝。地獄のような日々から抜け出し、仕切り直しへ好スタートを切った。
実は過去にも連敗から調子を上げたチームというのがある。たとえば、球史に残る大型連敗と言えば思い浮かべるのが98年ロッテの18連敗だ。
当時を振り返ってみると、先発・小宮山悟の力投でついに連敗に終止符を打ったロッテは、その後の2試合は続けてサヨナラ勝ち。連敗ストップから3連勝の好スタートを切ると、その後10試合を6勝4敗と勝ち越し、15試合で見ても10勝5敗と見事に復調。最終的な順位では最下位に沈んだものの、後半戦は32勝24敗2分と勝ち越してシーズンを終えた。
ちなみに、日本記録となっているロッテの18連敗というのは引き分けを1つ挟んでのもの。純粋な“連敗”記録というと、1970年8月のヤクルトが記録した16連敗が最多記録にあたる。
当時ヤクルトアトムズという名前だったそのチームは、前半戦でも10連敗を喫するなど、16勝41敗2分で折り返し。勝率にして.280と苦しい戦いを強いられた。
そんな中で迎えた8月、ヤクルトは20日間負け続けた。連敗ストップも延長13回の末に2-1でサヨナラ勝ちという辛勝だった。
それでも、当時のプロ野球記録に並ぶ大型連敗を止めたチームは1カ月ぶりの3連勝を記録するなど、5試合を4勝1敗と勝ち越し。10試合では5勝5敗、15試合では7勝8敗と徐々に勝率を落としていったとは言え、連敗脱出をキッカケに勢いに乗った。
現在2連勝中の西武は、13連敗を喫しながらも順位的には4位。3位ロッテとのゲーム差も「2」と、まだまだチャンスのある位置につけている。連敗脱出をキッカケに、西武は前半戦のような勢いを取り戻すことができるか。ここからの“這い上がり”に注目していきたい。
【連敗日本記録】
98年/ロッテ 18連敗
・1998年6月13日~7月8日
=1分18敗 [●●●●●●●●●●●●△●●●●●●]
☆その後 5試合
=4勝1敗 [○○○●○]
☆その後10試合
=6勝4敗 [○○○●○●○○●●]
☆その後15試合
=10勝5敗 [○○○●○●○○●●●○○○○]
【“純粋な”連敗日本記録】
70年/ヤクルト 16連敗
・1970年8月4日~8月25日
=16敗 [●●●●●●●●●●●●●●●●]
☆その後 5試合
=4勝1敗 [○●○○○]
☆その後10試合
=5勝5敗 [○●○○○●●○●●]
☆その後15試合
=7勝8敗 [○●○○○●●○●●○○●●●]
【今年】
15年/西武 13連敗
・2015年7月15日~8月4日
=13敗 [●●●●●●●●●●●●●]
☆その後 2試合
=2勝0敗 [○○]
秋山翔吾の大ブレイクや、浅村栄斗・中村剛也・森友哉の“大阪桐蔭トリオ”など、前半戦は明るい話題も多かったチームだが、後半戦開幕からまさかの12連敗。前半戦最後のゲームとなった7月15日の楽天戦から数えて13連敗は、79年の創設元年に記録した12連敗を超える球団新記録となってしまった。
あっという間にCS圏内の3位も陥落し、5位転落すら迫ってくる状況の中、チームを救ったのは6年目左腕の菊池雄星だった。13連敗で迎えた5日のゲーム、地元・岩手のお隣にあたる宮城の地で7回途中を5安打無失点の好投。「東北が好きなので」と笑った24歳がチームを連敗脱出へと導いた。
翌6日の試合も接戦をものにした西武は連敗ストップから2連勝。地獄のような日々から抜け出し、仕切り直しへ好スタートを切った。
実は過去にも連敗から調子を上げたチームというのがある。たとえば、球史に残る大型連敗と言えば思い浮かべるのが98年ロッテの18連敗だ。
当時を振り返ってみると、先発・小宮山悟の力投でついに連敗に終止符を打ったロッテは、その後の2試合は続けてサヨナラ勝ち。連敗ストップから3連勝の好スタートを切ると、その後10試合を6勝4敗と勝ち越し、15試合で見ても10勝5敗と見事に復調。最終的な順位では最下位に沈んだものの、後半戦は32勝24敗2分と勝ち越してシーズンを終えた。
ちなみに、日本記録となっているロッテの18連敗というのは引き分けを1つ挟んでのもの。純粋な“連敗”記録というと、1970年8月のヤクルトが記録した16連敗が最多記録にあたる。
当時ヤクルトアトムズという名前だったそのチームは、前半戦でも10連敗を喫するなど、16勝41敗2分で折り返し。勝率にして.280と苦しい戦いを強いられた。
そんな中で迎えた8月、ヤクルトは20日間負け続けた。連敗ストップも延長13回の末に2-1でサヨナラ勝ちという辛勝だった。
それでも、当時のプロ野球記録に並ぶ大型連敗を止めたチームは1カ月ぶりの3連勝を記録するなど、5試合を4勝1敗と勝ち越し。10試合では5勝5敗、15試合では7勝8敗と徐々に勝率を落としていったとは言え、連敗脱出をキッカケに勢いに乗った。
現在2連勝中の西武は、13連敗を喫しながらも順位的には4位。3位ロッテとのゲーム差も「2」と、まだまだチャンスのある位置につけている。連敗脱出をキッカケに、西武は前半戦のような勢いを取り戻すことができるか。ここからの“這い上がり”に注目していきたい。
【連敗日本記録】
98年/ロッテ 18連敗
・1998年6月13日~7月8日
=1分18敗 [●●●●●●●●●●●●△●●●●●●]
☆その後 5試合
=4勝1敗 [○○○●○]
☆その後10試合
=6勝4敗 [○○○●○●○○●●]
☆その後15試合
=10勝5敗 [○○○●○●○○●●●○○○○]
【“純粋な”連敗日本記録】
70年/ヤクルト 16連敗
・1970年8月4日~8月25日
=16敗 [●●●●●●●●●●●●●●●●]
☆その後 5試合
=4勝1敗 [○●○○○]
☆その後10試合
=5勝5敗 [○●○○○●●○●●]
☆その後15試合
=7勝8敗 [○●○○○●●○●●○○●●●]
【今年】
15年/西武 13連敗
・2015年7月15日~8月4日
=13敗 [●●●●●●●●●●●●●]
☆その後 2試合
=2勝0敗 [○○]