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【高校野球】怪童・清宮の5打点! 早稲田実業が乱打戦を制し、8強進出

【第97回全国高校野球選手権大会・10日目】
● 東海大甲府 4 - 8 早稲田実業 ○
<8月15日>

 ともに破壊力のある強力打線を擁するチーム同士の一戦。東海大甲府(山梨)も早稲田実業(西東京)も継投で勝ち上がってきた。特に早実は4人の投手を擁しているだけに投手起用が試合のポイントとなりそうだ。

 ゲームは初回から動く。先攻の早実は1番山田が内野安打で出塁すると、2番玉川が送り、5番金子のレフト前タイムリーで先制。対する東海大甲府はライトオーバーの3塁打を放った2番福武が、3番の角山のセカンドゴロの間にホームインし、すぐに追いつく。

 この試合の最大のハイライトは3回表。注目を集める早実の3番の清宮が、無死一塁から真ん中に甘く入ってきたチェンジアップを捉えると、打球はライトを越えの2ランとなる。さらに続く4番・加藤にもライトポール際への連続ホームランが飛び出す。さらに4回には、一死二塁から1番山田が高めに浮いたチェンジアップを捉えてセンターの右へ適時打を放ち5点目を奪う。

 だが東海大甲府も打線は活発だ。5回裏、9番飯塚のレフト前ヒットと2番福武の二塁打で二死二、三塁とすると、3番角山はセカンドへのゴロ。チェンジかと思われたが、セカンド富田が弾いてしまい、その間に2者がホームインし、5-3と追い上げる。

 5回裏、東海大甲府は菊池から背番号10の松葉へ継投。追い上げた直後だけにその投球が重要になるが3本の内野安打で二死満塁のピンチを背負い、3番清宮を迎える。バッテリーは内外と慎重に攻めるが、清宮はチェンジアップをバットですくうようなスイングでライト線へ走者一掃のツーベースを放つ。この試合清宮は5打点。

 突き放された東海大甲府はその裏、5番の松岡から五十嵐、宮川と3連打。宮川の打球の処理を野手がもたつく間に1点を入れ、8-4と食い下がる。

 7回表、東海大甲府はヒットと打撃妨害で二死一、二塁とピンチを迎えるが、センター高部が前に落ちるかという打球に対してダイビングキャッチの好捕でピンチをしのぐ。7回裏に早実は左バッターが続く打順で先発・松本から左腕の上條にスイッチ。死球のランナーを背負うものの無失点。

 8回表、清宮は4回と同じような打球でまたもツーベースを放ちチャンスを演出し、5番金子が鋭い打球を放つが、東海大甲府のショート五十嵐のファインプレーの前に得点できず。この流れを攻撃に繋げたい東海大甲府だったが、このゲーム通じて初の三者凡退となる。最終回、4点を追う東海大甲府はランナーを貯めたいところだったが、上條の前に三者凡退に抑えられ、悔し涙をのんだ。

 敗れた東海大甲府の先発・菊池は勝負どころでチェンジアップが甘く入ってしまったのが悔やまれる。両チーム合わせて26安打が飛び出す乱打戦だったが、清宮の1ホームラン2ツーベースなど、効果的な場面で長打を放ち、早実が8強一番乗りを決めた。

文=朝倉尚
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