18日、ソフトバンクに衝撃が走った。
メジャーから9年ぶりに日本球界に復帰した松坂大輔が、右肩の手術を決断。今シーズン中の登板は絶望となった。
4月に右肩の筋肉疲労でノースローでの調整を余儀なくされると、5月20日には二軍戦で実戦復帰までこぎつけながら、その4日後に再び異変を訴えて再離脱。以降はリハビリを送る日々が続いた。
3年総額12億円プラス出来高払いで戻ってきた男の1年目はこれにて終了。各方面から落胆の声が漏れた。
さらに、昨年ケガから劇的なカムバックを果たした大隣憲司も、左ヒジの手術を受けることを同日に発表。こちらも今シーズンの登板は絶望的で、来年の復活を目指すこととなった。
昨シーズンは「黄色靱帯骨化症」に打ち克って復帰を果たすと、終盤はエース級の働きを見せてCS、日本シリーズと活躍。チームの日本一に大きく貢献したが、今年は開幕からローテ入りも5勝4敗と苦しむ場面も多々見られ、6月に登録を抹消。その後、ヒジの故障が見つかり、8月上旬の実戦復帰も回避となっていた。
左右のビッグネーム2枚が同日に離脱するというまさに絶望的な展開となったソフトバンクだが、工藤公康監督は「早く決断をすれば来年にもつながるから」と余裕のコメントを残す。
それもそのはず、松坂は一度も一軍の舞台で登板しておらず、大隣もローテを守っていたのは6月まで。6月以降のソフトバンクはこの2人抜きで圧倒的な強さを見せて勝ち進んできた。そこに絶望感はまるでない。
2人の離脱が発表された18日も、チームは今シーズン初先発となった千賀滉大が7回を4安打無失点の好投。オリックスのエース・金子千尋に投げ勝ち、先発としての初勝利をマークした。
このように、次から次へと穴を埋める投手たちが出てくるのがソフトバンクの強み。大隣や摂津正を外してみても、バンデンハークや寺原隼人といったところが頭角を現してその傷を塞いできた。
さらにファームを見てみても、勝利数では岩崎、千賀、加治屋が8勝で並びリーグトップ、防御率も上から岩崎、千賀、東浜、帆足と上位4人をソフトバンク勢が独占。勝率も岩崎と千賀が並び、奪三振は千賀がトップと、個人投手成績の主要部門はソフトバンク勢が独占している状態となっている。
若手が好成績を収めても上がれない、言うなれば“空席待ち”の状態が続くほど充実しているソフトバンクの先発陣。リーグ連覇と、その先のCS突破、日本一へ向けて死角はない。
● 武田翔太
19試 9勝5敗 防3.68
● 中田賢一
17試 7勝4敗 防3.26
● 寺原隼人
18試 7勝1敗 防2.26
● 摂津正
15試 7勝5敗 防3.53
● バンデンハーク
9試 6勝0敗 防2.83
● 千賀滉大
1試 1勝0敗 防0.00
※二軍=13試 8勝2敗 防1.75
<二軍>
● スタンリッジ
19試 9勝6敗 防3.67
※夫人の出産による産休中。最短登録可能日は8月22日
● 岩崎翔
1試 0勝0敗 防12.00
※二軍=15試 8勝2敗 防1.35
● 東浜巨
2試 0勝1敗 防8.38
※二軍=21試 3勝2敗 防2.00
● 帆足和幸
1試 1勝0敗 防3.00
※二軍=14試 5勝3敗 防2.39
● 山田大樹
一軍登板なし
※二軍=13試 4勝2敗 防3.61
<今季絶望>
● 松坂大輔
一軍登板なし
※二軍=1試 0勝0敗 防4.50
● 大隣憲司
11試 5勝4敗 防2.54
(※成績は8月18日終了時点のもの)
メジャーから9年ぶりに日本球界に復帰した松坂大輔が、右肩の手術を決断。今シーズン中の登板は絶望となった。
4月に右肩の筋肉疲労でノースローでの調整を余儀なくされると、5月20日には二軍戦で実戦復帰までこぎつけながら、その4日後に再び異変を訴えて再離脱。以降はリハビリを送る日々が続いた。
3年総額12億円プラス出来高払いで戻ってきた男の1年目はこれにて終了。各方面から落胆の声が漏れた。
さらに、昨年ケガから劇的なカムバックを果たした大隣憲司も、左ヒジの手術を受けることを同日に発表。こちらも今シーズンの登板は絶望的で、来年の復活を目指すこととなった。
昨シーズンは「黄色靱帯骨化症」に打ち克って復帰を果たすと、終盤はエース級の働きを見せてCS、日本シリーズと活躍。チームの日本一に大きく貢献したが、今年は開幕からローテ入りも5勝4敗と苦しむ場面も多々見られ、6月に登録を抹消。その後、ヒジの故障が見つかり、8月上旬の実戦復帰も回避となっていた。
左右のビッグネーム2枚が同日に離脱するというまさに絶望的な展開となったソフトバンクだが、工藤公康監督は「早く決断をすれば来年にもつながるから」と余裕のコメントを残す。
それもそのはず、松坂は一度も一軍の舞台で登板しておらず、大隣もローテを守っていたのは6月まで。6月以降のソフトバンクはこの2人抜きで圧倒的な強さを見せて勝ち進んできた。そこに絶望感はまるでない。
2人の離脱が発表された18日も、チームは今シーズン初先発となった千賀滉大が7回を4安打無失点の好投。オリックスのエース・金子千尋に投げ勝ち、先発としての初勝利をマークした。
このように、次から次へと穴を埋める投手たちが出てくるのがソフトバンクの強み。大隣や摂津正を外してみても、バンデンハークや寺原隼人といったところが頭角を現してその傷を塞いできた。
さらにファームを見てみても、勝利数では岩崎、千賀、加治屋が8勝で並びリーグトップ、防御率も上から岩崎、千賀、東浜、帆足と上位4人をソフトバンク勢が独占。勝率も岩崎と千賀が並び、奪三振は千賀がトップと、個人投手成績の主要部門はソフトバンク勢が独占している状態となっている。
若手が好成績を収めても上がれない、言うなれば“空席待ち”の状態が続くほど充実しているソフトバンクの先発陣。リーグ連覇と、その先のCS突破、日本一へ向けて死角はない。
厚すぎるソフトバンクの先発陣
<一軍>● 武田翔太
19試 9勝5敗 防3.68
● 中田賢一
17試 7勝4敗 防3.26
● 寺原隼人
18試 7勝1敗 防2.26
● 摂津正
15試 7勝5敗 防3.53
● バンデンハーク
9試 6勝0敗 防2.83
● 千賀滉大
1試 1勝0敗 防0.00
※二軍=13試 8勝2敗 防1.75
<二軍>
● スタンリッジ
19試 9勝6敗 防3.67
※夫人の出産による産休中。最短登録可能日は8月22日
● 岩崎翔
1試 0勝0敗 防12.00
※二軍=15試 8勝2敗 防1.35
● 東浜巨
2試 0勝1敗 防8.38
※二軍=21試 3勝2敗 防2.00
● 帆足和幸
1試 1勝0敗 防3.00
※二軍=14試 5勝3敗 防2.39
● 山田大樹
一軍登板なし
※二軍=13試 4勝2敗 防3.61
<今季絶望>
● 松坂大輔
一軍登板なし
※二軍=1試 0勝0敗 防4.50
● 大隣憲司
11試 5勝4敗 防2.54
(※成績は8月18日終了時点のもの)