○ 巨人 9 － 5 中日 ●
＜23回戦・東京ドーム＞

　巨人が5点差をひっくり返し5連敗のあと3連勝。投げてはゲームを落ち着かせた救援陣の好投が光り、貯金を再び『3』とした。

　巨人は3回表、先発の田口が下位打線に捕まり1点を先制されると、二死から三塁・村田のタイムリーエラーで2失点目。さらに、5番和田にはレフトへの3ランを浴び、いきなり5点のビハインドを背負った。

　しかしその裏、中日先発・若松に対し、一死から2番片岡が7号ソロを放ち反撃開始。続く坂本、阿部、長野の3連打で2点目を加えると、一死満塁から7番村田が、2試合連続となる押し出し四球を選び2点差とした。

　巨人はさらに二死満塁から、今季初打席となった代打・隠善が、若松のチェンジアップに食らい付き、一、二塁間に転がるタイムリーを内野安打マーク。この間に二者が生還し試合を振り出しに戻すと、5回には村田が10号ソロをライトスタンドへ運び、ついに試合をひっくり返した。

　先発の田口は3回5失点（自責点1）で降板したが、4回から登板した2番手の田原が、小気味の良い投球で最初の回を三者凡退。続く5回は二死一、二塁のピンチを招いたが、3ランを放っている和田をインローの直球でセカンドフライに仕留めた。

　6－5となった6回からは、3番手の宮国が1回2/3を無失点。7回は三塁に走者を背負ったが、二死からバトンを受けたマシソンが、4番平田を1球でセカンドフライに打ち取った。9回は4点リードで沢村を投入。新守護神も中日打線を簡単に三人で退け、2番手の田原が2012年8月10日以来となる通算3勝目を手にした。

　原監督は試合後「一人ひとりが役割をまっとうしてくれた」と救援陣の働きを評価。昨日の大竹に続きこの日はリリーフ陣が層の厚さを見せ、来週からのヤクルト2連戦に弾みをつけた。