9月13日、満員御礼が飛び出した西武プリンスドームで、秋山翔吾が快挙を成し遂げた。
5回二死二塁で回ってきた第3打席、カウント2-2からロッテ先発・涌井秀章が投じた外寄りのボールを逆方向へと叩きつけると、弾んだ打球に三塁手がグラブを当てるも捕れず、ボールは三遊間を突破。二塁走者が生還し、三塁側の西武ベンチと大観衆はバックスクリーンの公式記録に釘付けとなった。
数秒の間の後、「H」のランプが灯ると、球場は大歓声に包まれる。この1本が、秋山が今シーズン放った200本目の安打。プロ野球史上6人目となるシーズン200安打を成し遂げた瞬間だった。
阪神・マートンが持つ214安打の日本記録をも更新するペースで安打を積み重ねてきた秋山。しかし、打撃成績の一覧を見てみると、一番上に来るのは秋山の名前ではない。
15日時点で秋山の打率は.359。近年であれば首位打者でもおかしくない数字なのだが、今年に限っては強力なライバルが存在している。ソフトバンクの柳田悠岐だ。
柳田はここまで打率.366と秋山を超えるハイアベレージをキープ。安打数は秋山よりも30本も少ない171本となっているものの、四球78個はリーグでも断トツの数字で、死球12もリーグ2位と多く受けているため、打数が少なく抑えられているのだ。
過去を振り返ってみると、シーズン200安打を達成した6人のうち、4人は同年に首位打者も獲得している。ということは、2人は秋山と同じように、200本を超える安打を放ちながら、首位打者を逃した選手が存在するということだ。
その選手のひとりが、なんと2010年のマートン。シーズン安打の日本記録を更新する214安打を放ちながら、首位打者にはなれなかったのだ。
2位 .350 平野恵一(阪神)
3位 .349 マートン(阪神)
2010年のセ・リーグ打撃成績がこちら。この年209本の安打を放った青木宣親が首位打者に輝き、59の犠打を決めながら172安打を放った平野恵一が2位、マートンは打率では3位という成績だった。
また、もう1人は2007年のラミレス(当時ヤクルト)。右打者として初めて200安打を達成した助っ人も、その年は首位打者を逃している。
2位 .343 ラミレス(ヤクルト)
同僚である青木にわずか3厘届かず、首位打者を獲ることができなかったラミレス。この年の青木はリーグ2位の652打席に立ち、安打数こそ193本に留まったものの、四球を80個も選んだことで打数を抑え、打率を落とさなかった。
今年はオープン戦、交流戦と続けて首位打者になっており、最後の年間で首位打者の“完全制覇”にも期待がかかる秋山。残りわずかの試合で同世代のライバルを逆転することができるか。安打記録への挑戦とともに、注目すべき戦いとなる。
【シーズン安打記録】
1位 214本 マートン(阪神/2010)
2位 210本 イチロー(オリックス/1994)☆
3位 209本 青木宣親(ヤクルト/2010)☆
4位 206本 西岡剛(ロッテ/2010)☆
5位 204本 ラミレス(ヤクルト/2007)
6位 202本 青木宣親(ヤクルト/2005)☆
7位 201本 秋山翔吾(西武/2015)
※2015年9月14日終了時点
5回二死二塁で回ってきた第3打席、カウント2-2からロッテ先発・涌井秀章が投じた外寄りのボールを逆方向へと叩きつけると、弾んだ打球に三塁手がグラブを当てるも捕れず、ボールは三遊間を突破。二塁走者が生還し、三塁側の西武ベンチと大観衆はバックスクリーンの公式記録に釘付けとなった。
数秒の間の後、「H」のランプが灯ると、球場は大歓声に包まれる。この1本が、秋山が今シーズン放った200本目の安打。プロ野球史上6人目となるシーズン200安打を成し遂げた瞬間だった。
阪神・マートンが持つ214安打の日本記録をも更新するペースで安打を積み重ねてきた秋山。しかし、打撃成績の一覧を見てみると、一番上に来るのは秋山の名前ではない。
15日時点で秋山の打率は.359。近年であれば首位打者でもおかしくない数字なのだが、今年に限っては強力なライバルが存在している。ソフトバンクの柳田悠岐だ。
柳田はここまで打率.366と秋山を超えるハイアベレージをキープ。安打数は秋山よりも30本も少ない171本となっているものの、四球78個はリーグでも断トツの数字で、死球12もリーグ2位と多く受けているため、打数が少なく抑えられているのだ。
過去を振り返ってみると、シーズン200安打を達成した6人のうち、4人は同年に首位打者も獲得している。ということは、2人は秋山と同じように、200本を超える安打を放ちながら、首位打者を逃した選手が存在するということだ。
その選手のひとりが、なんと2010年のマートン。シーズン安打の日本記録を更新する214安打を放ちながら、首位打者にはなれなかったのだ。
2010年・セ・リーグ打撃成績
1位 .358 青木宣親(ヤクルト)2位 .350 平野恵一(阪神)
3位 .349 マートン(阪神)
2010年のセ・リーグ打撃成績がこちら。この年209本の安打を放った青木宣親が首位打者に輝き、59の犠打を決めながら172安打を放った平野恵一が2位、マートンは打率では3位という成績だった。
また、もう1人は2007年のラミレス(当時ヤクルト)。右打者として初めて200安打を達成した助っ人も、その年は首位打者を逃している。
2007年・セ・リーグ打撃成績
1位 .346 青木宣親(ヤクルト)2位 .343 ラミレス(ヤクルト)
同僚である青木にわずか3厘届かず、首位打者を獲ることができなかったラミレス。この年の青木はリーグ2位の652打席に立ち、安打数こそ193本に留まったものの、四球を80個も選んだことで打数を抑え、打率を落とさなかった。
今年はオープン戦、交流戦と続けて首位打者になっており、最後の年間で首位打者の“完全制覇”にも期待がかかる秋山。残りわずかの試合で同世代のライバルを逆転することができるか。安打記録への挑戦とともに、注目すべき戦いとなる。
【シーズン安打記録】
1位 214本 マートン(阪神/2010)
2位 210本 イチロー(オリックス/1994)☆
3位 209本 青木宣親(ヤクルト/2010)☆
4位 206本 西岡剛(ロッテ/2010)☆
5位 204本 ラミレス(ヤクルト/2007)
6位 202本 青木宣親(ヤクルト/2005)☆
7位 201本 秋山翔吾(西武/2015)
※2015年9月14日終了時点