～ワールドシリーズ・第1戦～
○ ロイヤルズ 5x － 4 メッツ ●
＜現地時間10月27日　カウフマン・スタジアム＞

　ロイヤルズ（ア・リーグ中地区1位）とメッツ（ナ・リーグ東地区1位）によるワールドシリーズが現地時間27日（日本時間28日）に開幕し、29歳のバースデー登板となったメッツのジョナサン・ニース投手が、見事な投球を披露した。

　メッツは1点リードで9回裏を迎えるも、イニングまたぎとなった守護神・ファミリアが同点ソロを浴び試合は延長戦へ。10回から5番手としてマウンドに上がったのは、シーズン中は先発ローテーションを担い9勝（10敗）を挙げた技巧派左腕だった。

　ニースはこの日が29歳の誕生日で、出生日の1986年10月27日はメッツが2度目の世界一に輝いた日。運命に導かれた左腕は10回を三者凡退で切り抜けると、続く11回も二死から走者を許したが、最後は9回に同点弾を放ったゴードンを空振り三振に仕留めた。

　失点即サヨナラの局面にも動じず、ニースは2イニングをピシャリ。チームは14回裏にサヨナラ負けを喫し、バースデー登板を勝利で飾ることができなかったが、ハービー、デグローム、シンダーガードら若手が注目されるシリーズで、低迷期を支えた左腕が輝きを放った。