昨年のオフに中島裕之、小谷野栄一、ブランコなどを獲得し、大型補強を敢行したオリックス。今オフは5位に終わったこともあるのか、ここまで17人（育成1人を含む）の選手の退団を発表している。さらに今季限りで退団が濃厚なバリントン、マエストリ、カラバイヨ、チャベスが自由契約になれば、21人がチームを去ることになる。

　大量に選手を自由契約にしていることもあり、今オフも大型補強を敢行するか気になるところ。今年のドラフトでは1位の吉田正尚を始め、大量10人指名した。ドラフト指名した10人の選手を含めると現時点での支配下登録選手は63人となっている。

　さらに、バリントン、マエストリなどが退団すると支配下枠が空く。そうなると、昨年オフのような積極的な補強も十分に考えられる。その中でも、来季の契約を結んでいる助っ人はディクソンとブランコの2人ということを踏まえると、助っ人を補強する可能性はかなり高い。

　FA戦線を見ても権利行使が噂される木村昇吾（広島）、脇谷亮太（西武）、高橋聡文（中日）の3人は、金銭補償や人的補償などを発生させることなく獲得することができるCランクの選手。オリックスは最近5年間を見えても11年に許銘傑、13年に山崎勝己、14年に小谷野栄一とCランクのFA選手を獲得している。足りない部分を補うために、Cランクの選手獲得に動くということもありそうだ。

　昨年オフは大型補強を敢行しながらも、5位に終わったオリックス。巻き返しを目指す来季に向けて、どんな補強をするのか注目だ。

【15年オフにチームを去ることが決定している選手】
馬原孝浩
井川慶
中山慎也
榊原諒
戸田亮
前田祐二
古川秀一
柴田健斗
原大輝
ヘルマン
平野恵一
山本和作
丸毛謙一
鉄平
坂口智隆
谷佳知
竹原直隆