中日の新入団選手発表が11日に行われ、ドラフトで指名された12選手がプロでの成功を誓った。
昨年のドラフトでは、育成以外は高校生をひとりも指名しなかった中日だが、今年は1位で小笠原慎之介(東海大相模高)を獲得。新たに11番を背負うことになった左腕は「伝統のある背番号。新しい歴史をもう1回作りたい」と意気込みを語った。
2位下位に目を向けると、佐藤優(東北福祉大)、木下拓哉(トヨタ自動車)ら、今年も大学や社会人出身の即戦力を重視。来季からはベンチワークに専念する谷繁元信監督は「ドラゴンズの選手としてのプライドを持って、日々を過ごしてほしいと」とエールを送った。
しかし首脳陣の期待とは裏腹に、近年の中日は即戦力候補たちが力を発揮できていないのが現状だ。昨年は野村亮介、浜田智博ら、大学、社会人、独立リーグ出身の即戦力候補をドラフト9位まで指名したが、一軍で輝きを放ったのは夏場に遊撃のレギュラーを掴んだ遠藤一星くらい。
野村、浜田、山本雅士、金子丈の投手陣は、4人合わせても17試合の登板で0勝。外野の定位置争いが期待された友永翔太と井領雅貴も1ケタ台の出場にとどまり、内野の石川駿に関しては一軍出場すらなかった。
13年以降のドラフト指名選手を見ても、高校生は今年の小笠原と13年1位の鈴木翔太(聖隷クリストファー高)の2人しかいない。これは12球団最少で、いかに即戦力重視だったかがわかる。
それでも、過去2シーズンで一軍に定着したのは又吉克樹と祖父江大輔だけ。13年に6位指名された藤沢拓斗は、わずか2シーズンで戦力外を言い渡された。
その間、チームは45年ぶりとなる3年連続Bクラスの屈辱を味わい、今年は多くのベテラン選手がユニフォームを脱いだ。「世代交代」と言えば聞こえはいいが、野手陣で来季のレギュラー当確と言えるのは平田良介くらい。再び即戦力候補が期待を裏切るようなことがあれば、16年も厳しいシーズンとなりそうだ。
【13~15年中日:ドラフトで指名された選手たち】※育成は含まない
●投手
鈴木翔太(13年1位/聖隷クリストファー高)
又吉克樹(13年2位/独立L香川)
阿知羅拓馬(13年4位/JR東日本)
祖父江大輔(13年5位/トヨタ自動車)
野村亮介(14年1位/三菱日立パワーシステムズ横浜)
浜田智博(14年2位/九産大)
山本雅士(14年8位/独立L徳島)
金子丈(14年9位/大商大)
小笠原慎之介(15年1位/東海大相模高)
佐藤優(15年2位/東北福祉大)
福敬登(15年4位/JR九州)
●捕手
桂依央利(13年3位/大商大)
加藤匠馬(14年5位/青学大)
木下拓哉(15年3位/トヨタ自動車)
●内野手
藤沢拓斗(13年6位/西濃運輸)※退団
石川駿(14年4位/JX-ENEOS)
遠藤一星(14年7位/東京ガス)
阿部寿樹(15年5位/Honda)
石岡諒太(15年6位/JR東日本)
●外野手
友永翔太(14年3位/日本通運)
井領雅貴(14年6位/JX-ENEOS)
昨年のドラフトでは、育成以外は高校生をひとりも指名しなかった中日だが、今年は1位で小笠原慎之介(東海大相模高)を獲得。新たに11番を背負うことになった左腕は「伝統のある背番号。新しい歴史をもう1回作りたい」と意気込みを語った。
2位下位に目を向けると、佐藤優(東北福祉大)、木下拓哉(トヨタ自動車)ら、今年も大学や社会人出身の即戦力を重視。来季からはベンチワークに専念する谷繁元信監督は「ドラゴンズの選手としてのプライドを持って、日々を過ごしてほしいと」とエールを送った。
しかし首脳陣の期待とは裏腹に、近年の中日は即戦力候補たちが力を発揮できていないのが現状だ。昨年は野村亮介、浜田智博ら、大学、社会人、独立リーグ出身の即戦力候補をドラフト9位まで指名したが、一軍で輝きを放ったのは夏場に遊撃のレギュラーを掴んだ遠藤一星くらい。
野村、浜田、山本雅士、金子丈の投手陣は、4人合わせても17試合の登板で0勝。外野の定位置争いが期待された友永翔太と井領雅貴も1ケタ台の出場にとどまり、内野の石川駿に関しては一軍出場すらなかった。
13年以降のドラフト指名選手を見ても、高校生は今年の小笠原と13年1位の鈴木翔太(聖隷クリストファー高)の2人しかいない。これは12球団最少で、いかに即戦力重視だったかがわかる。
それでも、過去2シーズンで一軍に定着したのは又吉克樹と祖父江大輔だけ。13年に6位指名された藤沢拓斗は、わずか2シーズンで戦力外を言い渡された。
その間、チームは45年ぶりとなる3年連続Bクラスの屈辱を味わい、今年は多くのベテラン選手がユニフォームを脱いだ。「世代交代」と言えば聞こえはいいが、野手陣で来季のレギュラー当確と言えるのは平田良介くらい。再び即戦力候補が期待を裏切るようなことがあれば、16年も厳しいシーズンとなりそうだ。
【13~15年中日:ドラフトで指名された選手たち】※育成は含まない
●投手
鈴木翔太(13年1位/聖隷クリストファー高)
又吉克樹(13年2位/独立L香川)
阿知羅拓馬(13年4位/JR東日本)
祖父江大輔(13年5位/トヨタ自動車)
野村亮介(14年1位/三菱日立パワーシステムズ横浜)
浜田智博(14年2位/九産大)
山本雅士(14年8位/独立L徳島)
金子丈(14年9位/大商大)
小笠原慎之介(15年1位/東海大相模高)
佐藤優(15年2位/東北福祉大)
福敬登(15年4位/JR九州)
●捕手
桂依央利(13年3位/大商大)
加藤匠馬(14年5位/青学大)
木下拓哉(15年3位/トヨタ自動車)
●内野手
藤沢拓斗(13年6位/西濃運輸)※退団
石川駿(14年4位/JX-ENEOS)
遠藤一星(14年7位/東京ガス)
阿部寿樹(15年5位/Honda)
石岡諒太(15年6位/JR東日本)
●外野手
友永翔太(14年3位/日本通運)
井領雅貴(14年6位/JX-ENEOS)