1月29日に第88回選抜高等学校野球大会の出場校が発表される。

　出場枠は一般選考枠の28校、明治神宮大会枠の1校、21世紀枠の3校、合計32校が出場する。一般選考枠は地域ごとに枠が決められており、北海道が1枠、東北が2枠、関東が5枠・東京が1枠、東海が2枠、北信越が2枠、近畿が2枠、中国が2枠、四国が2枠、九州が4枠となっている。各地区で行われる秋季大会の上位校が基本的に選出されていく形だ。

　明治神宮大会枠は、全国の各秋季地区大会を制した10チームで戦う明治神宮大会を優勝した地区の1校が、選抜高等学校野球大会の出場枠を獲得できる。今大会は、昨年11月に行われた神宮大会で四国の高松商（香川）が優勝していることもあり、四国が1つ多く出場枠が与えられる。

　21世紀枠は、2001年に行われた第73回大会からスタート。候補校に選ばれる条件としては、参加校数が128校を上回る都道府県はベスト32、それ以外の県ではベスト16以上の学校の中から、部員不足や豪雪地域など厳しい環境を乗り越えた学校や、野球以外の地域貢献で模範となった学校が選ばれる。今回は上尾（埼玉）、宇治山田（三重）、八重山（沖縄）など9校が候補だ。

　一般選考枠が地域に決められていることもあり、名門校や有力選手がいる学校が出場できないケースは多い。昨年夏の甲子園を沸かせた清宮幸太郎が所属する早稲田実業（東京）は、秋季都大会の2回戦で、二松学舎大付に敗れており、選抜出場は絶望的。歴代2位となる選抜出場回数30回の中京大中京（愛知）は、秋季愛知大会で敗退しており、こちらも出場が厳しい状況だ。

　29日に発表される選抜出場校は、出場が予想される学校が順当に選出されるのだろうか。

各地区大会の結果と出場枠（○は有力、△は微妙）

【北海道：1枠】
優勝　札幌第一○
準優勝　北海道栄△

【東北：2枠】
優勝　青森山田（青森）○
準優勝　八戸学院光星（青森）○

【関東：5枠】
優勝　木更津総合（千葉）○
準優勝　常総学院（茨城）○
ベスト4　桐生第一（群馬）○
ベスト4　東海大甲府（山梨）○
ベスト8　霞ヶ浦（茨城）△
ベスト8　花咲徳栄（埼玉）△
ベスト8　浦和学院（埼玉）△
ベスト8　日本航空（山梨）△

【東京：1枠】
優勝　関東第一○
準優勝　二松学舎大付△

【北信越：2枠】
優勝　敦賀気比（福井）○
準優勝　福井工大福井（福井）○
ベスト4　佐久長聖（長野）△
ベスト4　長野商（長野）△

【東海：2枠】
優勝　東邦（愛知）○
準優勝　いなべ総合（三重）○
ベスト4　三重（三重）△
ベスト4　海星（三重）△

【近畿：6枠】
優勝　大阪桐蔭（大阪）○
準優勝　滋賀学園（滋賀）○
ベスト4　明石商（兵庫）○
ベスト4　龍谷大平安（京都）○
ベスト8　智弁学園（奈良）△
ベスト8　報徳学園（兵庫）△
ベスト8　阪南大高（大阪）△
ベスト8　市和歌山（和歌山）△

【中国：2枠】
優勝　創志学園（岡山）○
準優勝　南陽工（山口）○
ベスト4　開星（島根）△
ベスト4　如水館（広島）△

【四国：3枠】
優勝　高松商（香川）○
準優勝　明徳義塾（高知）○
ベスト4　済美（愛媛）△
ベスト4　土佐（高知）△

【九州：4枠】
優勝　秀岳館（熊本）○
準優勝　海星（長崎）○
ベスト4　日南学園（宮崎）○
ベスト4　鹿児島実（鹿児島）○
ベスト8　九産大九産（福岡）△
ベスト8　臼杵（大分）△
ベスト8　八重山（沖縄）△
ベスト8　樟南（鹿児島）

【21世紀：3枠】
＜候補9校＞
札幌清田（北海道）
釜石（岩手）
上尾（埼玉）
長野（長野）
宇治山田（三重）
長田（兵庫）
出雲（島根）
小豆島（香川）
八重山（沖縄）