巨人の外野陣に風穴を開ける!?ドラ2・重信が猛アピール
プロ野球のオープン戦がスタート。この時期は各球団の主な新戦力が話題となるが、特に今シーズンは“ルーキー外野手”に大きな注目が集まっている。
その中でも、早稲田大からドラフト2位で巨人へ入団した重信慎之介の評価が急上昇中だ。
12日の紅白戦で「2番・左翼」で出場し、猛打賞デビュー。14日の紅白戦でもマルチ安打を記録すると、18日の韓国・LGとの練習試合で再び3安打を放つ大暴れ。
オープン戦に入ってからも、その勢いは止まらない。スタメン出場した20日のDeNA戦では、2安打で2盗塁。さらに21日の広島戦でも1安打と、実戦では5試合連続安打を記録した。
守備でも20日のDeNA戦で、荒波翔の打球をダイビングキャッチ。自慢の足では18日のLG戦で、右飛で一塁から二塁へタッチアップに成功させるなど、走攻守に存在感を見せている。
巨人の外野は長野久義を始め、立岡宗一郎、亀井善行、大田泰示、橋本到、アンダーソンなど層が厚い。巨大戦力の中で、重信は実戦5試合で18打数11安打、打率.611と猛アピール。この調子を維持できれば、開幕一軍どころか開幕スタメンの可能性も大いににありそうだ。
5位指名入団も評価急上昇のヤクルト・山崎
日大からヤクルトに入団した山崎晃太朗も、高い評価を受けているひとり。ドラフト5位と上位指名ではないものの、1位の原樹理とともにキャンプは一軍で過ごした。
小柄ながらバッティング技術が高く、臨時コーチを務めた若松勉氏も絶賛。プロ入りした頃の「青木宣親(現マリナーズ)よりも上」と評価している。
実戦が始まってからは、18日の韓国・SK戦で1打点、1盗塁。20日の広島戦でも安打と盗塁を決めた。プロの投手への対応など、まだまだ課題は多いものの、50メートル5秒台を誇る脚力など、打撃以外でも高いレベルでアピールを続けている。
高卒ルーキーでは、楽天ドラフト1位のオコエ瑠偉も開幕一軍を目指して奮闘中だ。
50メートル走5秒9の俊足と、広い守備範囲は一軍でも通用すると言われていた一方で、打撃面では予想通り、プロの壁にぶち当たっている。
それでも、コーチから教わったことを吸収する能力が高く、日を重ねるごとに成長。16日に行われた阪神との練習試合では、2点タイムリーを放つなど、ここまでの実戦で5打点をマークしている。
開幕一軍のハードルは高いが、ポテンシャルは折り紙付き。課題のバッティング次第では、当落線上に食い込んでくる可能性もあるだろう。
加えて故障で出遅れたが、六大学野球通算安打記録を更新した高山俊(阪神)や、大学日本代表で4番を任された吉田正尚(オリックス)のドラ1コンビも虎視眈々と一軍を狙う。
果たして、この中から何人が開幕一軍を掴むだろうか。
【15年ドラフトで入団した外野手】
● 日本ハム
姫野優也(大阪偕星学園高→ドラフト8位)
● 西武
大滝愛斗(花咲徳栄高→ドラフト4位)
● オリックス
吉田正尚(青山学院大→ドラフト1位)
杉本裕太郎(JR西日本→ドラフト10位)
● 楽天
オコエ瑠偉(関東一高→ドラフト1位)
● ヤクルト
山崎晃太朗(日本大→ドラフト5位)
● 巨人
重信慎之介(早稲田大→ドラフト2位)
● 阪神
高山俊(明治大→ドラフト1位)
板山祐太郎(亜細亜大→ドラフト6位)
● DeNA
青柳昂樹(大阪桐蔭高→ドラフト6位)