ニュース 2016.03.08. 17:30

チームとリリーフ陣の成績はリンクする!? 命運握る「方程式」の完成度

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長年中日の守護神を務めた岩瀬仁紀

優勝チームはリリーフ陣が強固


 いよいよ3月25日にプロ野球が開幕する。各球団が優勝を目指して戦っていくが、近年のリーグ制覇したチームの傾向を見ていくと、勝ちパターンの投手がしっかりしているチームが多い。

 昨季リーグ優勝したソフトバンクは、森唯斗、五十嵐亮太、サファテの勝利の方程式が構築され、守護神のサファテは最多セーブのタイトルを獲得。14年ぶりにセ・リーグを制したヤクルトも秋吉亮、オンドルセク、バーネットなど救援陣が安定していた。

 ここでは、リーグ優勝したチームのリリーフ陣とタイトルホルダーが関係してくるのか見ていきたい。

 最近10年間で優勝チームから最多セーブのタイトルを獲得したケースは、セ・リーグが5度、パ・リーグが4度ある。歴代通算1位となる402セーブを記録する岩瀬仁紀(中日)は06年と10年に最多セーブに輝いた。

 06年と10年ともに40セーブ以上を記録するなど、優勝に大きく貢献したことがわかる。優勝を逃した09年、12年にもタイトルを獲得しており、長年中日の抑えを務め、勝ち試合を締めくくってきた。

 一方で優勝しながら、チーム最多セーブ投手が20セーブ未満というチームもある。11年のソフトバンクは、馬原孝浩とファルケンボーグの19セーブがチーム最高。馬原は右肩痛で離脱していた間、ファルケンボーグが任されたことも関係している。13年の楽天もラズナーの17セーブが最多だった。

 最優秀中継ぎを見てみると、セ・リーグは5度、パ・リーグが3度、優勝チームが同タイトルを獲得している。特に10年のソフトバンクはファルケンボーグ、摂津正、13年の巨人はマシソン、山口鉄也の2人で受賞しており、抑えを含めて勝ちパターンのリリーフ陣が3人いたことは他球団よりも有利に働いた。

 ちなみに、最近10年で同一チームから最多セーブ、最優秀中継ぎの同時受賞し、リーグ優勝したケースは、06年の日本ハム、10年の中日、12年の日本ハム、13年の巨人と4例ある。


今季はロッテ、DeNAのリリーフ陣に注目


 ここ数年の傾向を見ると、リリーフが安定したチームが優勝している。パ・リーグを見ると、3年連続日本一を目指すソフトバンクを始め、日本ハム、ロッテがセットアッパー、クローザーが固定されている。

 その中でも注目は、昨季救援防御率リーグ2位だったロッテ。シーズン後半に限れば、リーグ1位の2.19を記録した。昨季勝ち試合は主に、セットアッパーの大谷智久から守護神の西野勇士に繋ぐパターンが確立。西野が故障で離脱した後は、故障明けの内竜也が抑えを務めたが、西野の穴を感じさせない働きを見せた。

 西野と内がともに勝ちパターンの一角を担う今季は、7回から大谷、内、西野とさらに強固なものになる。そこに、13年セーブ王の益田直也、左の藤岡貴裕、松永昂大もおり、セットアッパーの前を投げる投手も安定すれば、リーグ優勝も見えてきそうだ。

 セ・リーグは昨季最多セーブのバーネット、呉昇桓が退団し、勝ちパターンがはっきりと決まっているチームは少ない。そんな中、昨季最下位に終わったDeNAは“勝利の方程式”が固まりつつある。

 抑えには、ルーキーイヤーの昨季、新人最多となる37セーブを記録した山崎康晃がいる。過去プロ1年目に抑えを務めた与田剛、三瀬幸司、永川勝浩などの投手が“2年目のジンクス”に陥っているのが不安要素ではあるが、昨季のような投球を見せる事ができれば、かなり心強い。

 セットアッパーは、昨季故障で出遅れた三上朋也が務める予定だ。三上は1年目の14年に65試合に登板して、21セーブ、防御率2.33。2年目の昨季は21試合の登板にとどまったが、0.81と抜群の安定感を誇った。プロ入り後2年間安定した投球を見せており、年間通して働くことができれば、一定の成績を残しそうだ。

 長丁場のペナントレースは、何が起こるかわからない。しかし、ひとつ言えるのは、確固とした「勝利の方程式」を持つチームは間違いなく強いということ。今年も安定した救援陣を持つチームに注目だ。

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