ニュース 2016.03.13. 09:30

実は巨人よりも深刻? 12球団ワーストのチーム打率、得点の中日打線

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二塁のレギュラー獲得を目指す中日の亀沢恭平
 巨人は2試合連続の完封負け、44イニングタイムリーなしと貧打に喘いでいるが、実は中日もオープン戦のチーム打率.189、チーム得点17といずれも12球団ワーストとかなり苦しんでいる。特に今季の中日は和田一浩、小笠原道大といったベテランが引退し、世代交代が進み、若手にとってはレギュラーを奪い取るチャンス。それにもかかわらず、オープン戦とはいえ、若手選手たちの成績は寂しいものになっている。

 12日の楽天戦では、開幕投手が内定している則本昂大の前に、3回に桂依央利が放ったヒット1本のみに抑え込まれ、チャンスを全く作ることなく敗れた。

 中でも、二塁のレギュラーを目指す亀沢恭平は、打率.077とアピールできていない。亀沢といえば、14年オフにソフトバンクの育成選手としてのオファーを断り、中日にテスト入団で支配下登録を勝ち取った選手。昨年はキャンプ、オープン戦で活躍し、開幕一軍を手にすると、プロ初出場となった3月29日の阪神戦で4安打をマーク。この試合をきっかけに、二塁で起用される機会が増え、106試合に出場した。

 今季は、二塁のレギュラー獲得を期待されているが、ここまでは定位置確保と呼べるだけの力を発揮できていない。オープン戦も残すところ1週間のみ。二塁を自分のモノにするためにも、打撃で存在感を示していくしかない。

 同じく遊撃のレギュラーを目指す遠藤一星も、今ひとつ。1年目の昨季は、夏場に一軍デビューすると、41試合に出場して、打率.271、4本塁打、14打点を記録。故障で戦列を離れてしまったものの、打撃できらりと光るものを見せた。

 レギュラーを掴むためには、最大の武器である打撃力でアピールしていきたいところだが、ここまで8試合に出場して、打率.227、本塁打、打点ともになし。オープン戦では積極的にスタメンで起用されているだけに、首脳陣の期待に応えたい。

 和田、小笠原、谷繁元信といったベテラン野手が引退し、世代交代が加速している。今季チームが上昇するためにも、若手の台頭が不可欠。開幕までに何とか、打撃の状態を上げていきたいところだ。

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