9試合を消化して巨人の守護神・沢村拓一がリーグトップの3セーブを記録しているが、セーブ数だけでなく勝ち数もリーグ最多の3勝をマークしている。
4月とはいえ、抑えが勝利数1位というのは珍しいケース。沢村がマークした3勝の投球内容を見ると、今季初勝利を挙げたのは3月31日のDeNA戦。1点リードの延長10回から登板し、荒波翔にタイムリーを浴び同点に追いつかれるも、11回表に亀井善行のタイムリーで勝ち越し。このリードをマシソンが守り切り、沢村に勝ち星が付いた。
2勝目は4月1日の広島戦。1点リードの9回裏から登板し1点を失ったが、10回表に巨人が2点を奪い勝ち越しに成功し、沢村に勝ちが転がってきた。
4月3日の広島戦では、同点の延長10回から登場し、2イニングを無失点に抑えると、12回表に立岡宗一郎が勝ち越しタイムリーを放つ。その裏、土田瑞起が走者を出しながらも無失点で切り抜け、沢村は3勝目を手にした。今季の巨人は延長戦3戦3勝だが、その3勝すべてに沢村の勝ち星が付いている。
現在、セ・リーグでは沢村が最も勝利を挙げているが、過去に守護神が最多勝を獲得したケースはあるのだろうかーー。最多セーブ投手が制定された1974年以降(76年~04年まで最優秀救援投手)を見ると、88年にヤクルトの抑えを務めていた伊東昭光が最多勝に輝いている。
伊東は、前年の87年に31試合全てに先発しチームトップの14勝を挙げた。しかし、88年は抑えの高野光が故障したことにより抑えに抜擢される。すると抑えではあったが、勝ち星を積み重ね、最終的には中日の小野和幸とともに18勝を記録し、最多勝のタイトルを獲得した。ちなみに、規定投球回未到達の投手が同タイトルを受賞するのは、史上初の快挙だった。
今季の巨人は、開幕からの9試合で7勝を挙げる上々のスタートをきったが、沢村の3勝3セーブという結果は、接戦が多いことの証でもある。今季も「混セ」が続くようであれば、それだけ沢村の登板機会も増えていくだろう。まずは5日から行われる2位阪神との3連戦。試合の行方と共に、沢村の登板機会にも注目したい。
4月とはいえ、抑えが勝利数1位というのは珍しいケース。沢村がマークした3勝の投球内容を見ると、今季初勝利を挙げたのは3月31日のDeNA戦。1点リードの延長10回から登板し、荒波翔にタイムリーを浴び同点に追いつかれるも、11回表に亀井善行のタイムリーで勝ち越し。このリードをマシソンが守り切り、沢村に勝ち星が付いた。
2勝目は4月1日の広島戦。1点リードの9回裏から登板し1点を失ったが、10回表に巨人が2点を奪い勝ち越しに成功し、沢村に勝ちが転がってきた。
4月3日の広島戦では、同点の延長10回から登場し、2イニングを無失点に抑えると、12回表に立岡宗一郎が勝ち越しタイムリーを放つ。その裏、土田瑞起が走者を出しながらも無失点で切り抜け、沢村は3勝目を手にした。今季の巨人は延長戦3戦3勝だが、その3勝すべてに沢村の勝ち星が付いている。
現在、セ・リーグでは沢村が最も勝利を挙げているが、過去に守護神が最多勝を獲得したケースはあるのだろうかーー。最多セーブ投手が制定された1974年以降(76年~04年まで最優秀救援投手)を見ると、88年にヤクルトの抑えを務めていた伊東昭光が最多勝に輝いている。
伊東は、前年の87年に31試合全てに先発しチームトップの14勝を挙げた。しかし、88年は抑えの高野光が故障したことにより抑えに抜擢される。すると抑えではあったが、勝ち星を積み重ね、最終的には中日の小野和幸とともに18勝を記録し、最多勝のタイトルを獲得した。ちなみに、規定投球回未到達の投手が同タイトルを受賞するのは、史上初の快挙だった。
今季の巨人は、開幕からの9試合で7勝を挙げる上々のスタートをきったが、沢村の3勝3セーブという結果は、接戦が多いことの証でもある。今季も「混セ」が続くようであれば、それだけ沢村の登板機会も増えていくだろう。まずは5日から行われる2位阪神との3連戦。試合の行方と共に、沢村の登板機会にも注目したい。