由伸巨人と金本阪神の“新・伝統の一戦”が幕開け
新たな“伝統の一戦”が今夜、幕を開ける。
巨人・高橋由伸監督と阪神・金本知憲監督による、新監督同士の“伝統の一戦”。現在のところ、高橋巨人は7勝2敗で首位に立っており、それを1.5ゲーム差で5勝3敗1分の金本阪神が追う。
指揮官となってからは初めての対戦となるが2人だが、現役選手として在籍していた頃の対戦はどうだっただろうか。
過去の対戦ではあの名場面も…
巨人-阪神戦での両者の初顔合わせは、金本監督が阪神に移籍した2003年の4月11日のこと。高橋監督は「3番・中堅」、金本監督は「3番・左翼」でスタメン出場した。
試合は9回表終了時点で阪神が7-1とリードしていたが、9回裏の二死からまさかの6失点。試合は延長戦へともつれ込み、最終的には延長12回、8-8の引き分けに終わった。
この日、高橋監督は5打数2安打1打点と活躍を見せれば、金本監督も5打数3安打3打点の大暴れ。互いに強烈な印象を残している。
翌2004年には、“鉄人伝説”を語る上で欠かせない名場面が生まれる。
7月29日の中日戦で左手首に死球を受けた金本監督は、軟骨剥離骨折の重傷を負う。ところが翌日の巨人戦のスタメンには、「金本知憲」の名前が記されていた。
痛み止めの注射を打って強行出場し、右腕1本で2安打を放つ活躍。鉄人・金本知憲のハイライトとして、この試合の映像はこのあと何度も世に流れることになる。
また、2011年10月の対戦も記憶に新しい。
巨人-阪神のシーズン最終戦。巨人はこれまで、11勝12敗2分で阪神に勝ち越しを許していた。
9回を終えて1-1の同点。迎えた10回裏にドラマが起こる。二死一二塁の場面で、代打・高橋由伸がコール。阪神の左腕・榎田大樹の甘く入った変化球を捕らえると、打球はライトスタンドへ消えた。高橋監督の劇的な一打により、この年の対戦成績を五分とした。
現役時代の巨人・高橋由伸と阪神・金本知憲の対戦は、2003年から2012年までの10年間で阪神の122勝111敗11分。現役当時の対戦は、金本監督がややリードしている。
対決のつづきは監督で。“新・伝統の一戦”の初戦を制するのはどちらか…。高橋監督と金本監督の新監督対決から目が離せない。
両監督が在籍していた時の巨人vs阪神の対戦成績
2003年:巨人 10(1)17 阪神
2004年:巨人 10(1)17 阪神
2005年:巨人 8 - 14 阪神
2006年:巨人 11 - 11 阪神
2007年:巨人 9 (1)14 阪神
2008年:巨人 14 - 10 阪神
2009年:巨人 11(2)11 阪神
2010年:巨人 12 - 12 阪神
2011年:巨人 11(2)11 阪神
2012年:巨人 15(4) 5 阪神
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合計:巨人 111(11)122 阪神
※記事の内容に一部誤りがございました。訂正し、お詫び申し上げます。