○ 西武　5 － 2　日本ハム ●
＜2回戦・西武プリンスドーム＞

　西武が日本ハムのミスにも助けられ、連勝を3に伸ばした。西武の先発・野上亮磨は昨年7月1日以来の白星。2打点の坂田遼との“同期コンビ”でお立ち台に登り、観客を沸かせた。


　野上は2回、レアードに豪快な一発を左翼席に運ばれて先制を許すも、その後は尻上がりに調子を上げていく。試合後に「ちょっとバタバタしたけど粘れたので良かった」と語った通り粘り強いピッチングを披露し、バックの好守にも助けられながら6回を被安打4、与四死球3の1失点にまとめた。

　打線は2回裏、四球と安打で無死一、二塁のチャンスを作ると、「チャンスを作ってくれたので初球からいこうと思っていた」と語った好調・坂田遼の中前打で試合を振り出しに戻す。

　さらに炭谷銀仁朗の犠打で一死二、三塁とすると、日本ハムの先発・バースが三塁へのけん制を悪送球。ボールがレフトフェンス際を転々とする間に、二塁走者の坂田もホームにかえってリードを広げた。

　思わぬ形で逆転に成功した西武は、5回にもバースの失投から加点する。一死二塁の場面でバースが投じたワンバウンドのボールをキャッチャー・市川友也が見失い、その隙を突いた炭谷が二塁からホームイン。8回には再び坂田のタイムリーで5点目を奪った。

　坂田は3試合連続で打点を挙げ、これで今シーズン通算8打点。同僚の浅村栄斗らと並んで打点でリーグトップタイに立った。


　一方の日本ハムは4点を追う9回、西武の4番手・増田達至から一死満塁のチャンスを作り、中島卓也の遊ゴロの間に1点を返す。

　さらに陽岱鋼が死球で出塁し、再び満塁となったが、続く西川遥輝が二飛に終わりゲームセット。西武は3連勝で貯金を2とし、日本ハムは開幕カード以来となる連敗を喫した。