いつか投げ勝つその日まで...
2年連続でヤンキースの開幕投手を務めた田中将大だったが、白星発進とはならなかった。
現地時間の4月5日(日本時間6日)、昨年のワイルドカードゲームの再戦となったアストロズ戦。6回途中までリードを守りながらも、売出し中のコレアに同点弾を浴びて無念の降板。チームも敗れ、プレーオフのリベンジとはならなかった。
田中にとって、忘れられない試合となった昨年の最終戦。ア・リーグ地区シリーズ進出を争う、一発勝負のワイルドカードゲーム。舞台はヤンキー・スタジアムで、対戦投手も同じカイケルと、今年度の開幕戦はこれとないリベンジの舞台になった。
だが、再び敗れた。昨年のワイルドカードゲーム敗戦後、田中は自身のブログでこう綴っている。
「5回4安打2失点で敗戦投手となってしましました。相手投手が良いことは誰もが分かっていたことなので、何としても失点を防ぎたがったのですが、こちらの失投を見逃してはくれませんでした」
そして迎えた今年の開幕。開幕戦の直前にも田中はブログを更新していた。
「いよいよ2016年シーズンが開幕します。そして昨年に続いて開幕投手を務めます。相手は昨年のワイルドカードで負けたアストロズです。先発投手はその時と同じカイケル投手です。素晴らしい投手なので、投げ合いにするには僕がしっかりと抑えることが大事だと思います」
リベンジを期し、マウンドに上がった田中。終わってみれば勝ち負けはつかなかったものの、悔しい結果に終わった。その思いを再度ブログに綴っている。
「気温が低く強風の中で、全体的にはツーシームを主体にゲームを組み立てることはできましたが、最後のホームランが余計でしたね。悔しい結果となりましたし、チームも敗れてしまい悔しいスタートとなってしましました」
偶然なのか、それとも必然なのか。投球結果は昨年のワイルドカードゲームと同じ数字が並んだ「5回4安打2失点」。これを田中はどう受け止めるのだろう。
次戦は現地時間10日のタイガース戦が濃厚だ。