ニュース 2016.04.10. 10:00

これまでも失敗例が多かった“助っ人守護神”…オリ・コーディエは立ち直れるか

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オリックスのエリック・コーディエ

オリの新ストッパーが登録抹消...


 オリックスは7日、エリック・コーディエの登録を抹消した。

 新加入の右腕は、来日早々“自称・166キロ”として話題に。懐疑的な見方も少なくなかったが、オープン戦の序盤から150キロを超える豪速球を連発すると、周囲の見る目も徐々に変わっていく。

 結局、オープン戦では計5試合に登板し、許した走者は四球で出した1人のみ。1本の安打も打たれることなくシーズン前の調整を締めくくり、開幕ストッパーの座を射止めた。

 ところが、開幕戦で1点リードを守ることが出来ず、いきなりサヨナラ負けを喫してしまうと、来日初セーブこそマークした27日の試合も内容的には1回を3安打、1四球で1失点。そんなバタバタの展開にも、試合後には「ウイニングボールは僕がもらったので、監督には(代わりに)胃薬を渡すよ」とおどけたコメントを残したことで、ファンの間で大きな話題となった。

 その後は3月30日の日本ハム戦で1回を9球で締める完ぺき救援を見せ、これで立ち直ったかと思った矢先、4月6日の楽天戦ではウィーラーに一発を浴びるなど、1安打に2四球で2失点と再び乱調。四球癖や走者が出た時の投球がとにかく苦しく、福良淳一監督のガマンも限界。ついに一軍登録を抹消されることになった。

 ネット上では“コーディエ劇場”が一種のブームになりつつあり、登板時には毎回のようにTwitterのトレンドワードに「コーディエ」の文字が上がったほど。「がんばろうコーディエ」なるトレンドワードも生まれ、登録抹消の公示が発表された際にも大きな盛り上がりを見せていた。


過去にも多かった“助っ人守護神”の失敗


 プロ野球の長い歴史を振り返る上で、思い出話に花を添えるのが「助っ人外国人」の存在。活躍した優良助っ人はもちろんだが、実績を残すことが出来なかった選手が「おもしろ外国人」としてファンの間でネタとなることは多い。

 特にチームの勝利に直結するポジションである「ストッパー」に関しては、これまで数多くの失敗例が存在している。中でも、“助っ人守護神”を語る上で絶対に避けては通れない伝説的な選手となっているのが、かつて巨人に在籍したダン・ミセリだ。

 ストッパー不在に悩んでいた巨人が2004年に獲得した右腕は、メジャー12年間で9つの球団を渡り歩いた経歴を持ち、リリーフとして通算579試合に登板。開幕前から大きな期待を受け、守護神としてシーズンを迎えた。

 ところが開幕戦の広島戦、1点リードの9回から登板すると、2本の本塁打を浴びて3失点。いきなりデビュー戦で救援に失敗、黒星スタートとなる。

 さらに続く4月5日の横浜(現DeNA)戦でも、同点の延長12回から登板すると、多村にサヨナラ打を浴びて敗戦。連続で救援に失敗すると、球団は二軍での再調整を命じたが、「本人の同意なしでは登録抹消ができない」という契約条項により、ミセリがこれを拒否。

 その後は4月8日の横浜戦では5点ビハインドとうい状況での登板で1回を3失点。さらに4月10日の中日戦では10点のビハインドからの登板で1回を無失点。完全に役回りは敗戦処理となり、中日戦では来日初となる無失点リリーフを見せたものの、その後ミセリは右肩痛を訴える。

 これで球団側は再び二軍降格を命じるも、ミセリはそれをまたしても拒否。ついに首脳陣とミセリ本人による緊急ミーティングが行われると、なんと4月19日限りで解雇されることが決定。球団史上最速で解雇された助っ人として大きな話題になる。

 また、それに火に油を注ぐように、解雇後は浅草など日本を観光して回っていたことが判明。最後までメディアを沸かせた男は、最終的に0勝2敗、防御率は23.63という成績で日本を去っていった。

 その他にも、古くは「名前が面白くて獲った」と言われたホアン・アイケルバーガー(ヤクルト)や、ミセリの1年前に鮮烈な印象を残したヘクター・カラスコ(近鉄)、なぜかリリーフだと打たれまくったドミンゴ・グスマン(楽天)に、2試合・防御率40.50という衝撃の成績を残して解雇されたクリストファー・ライト(西武)などなど、名前を挙げだすとキリがないくらいに個性的な選手が大勢いた。

 コーディエも“ネタ選手”の一人として終わってしまうのか…。新助っ人のここからの戦いに注目したい。

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