● 阪神 2 － 6 広島 ○
＜2回戦・甲子園＞

　広島が逆転で延長戦に勝利。前日の試合を体調不良で欠場した菊池が、復帰戦で2安打2得点とチームを勢い付けた。

　広島打線は中盤まで、阪神先発・岩貞にお手上げ状態。躍動する左腕の前にバットがことごとく空を斬り、6回までに12奪三振を喫した。

　それでも2点を追う8回、一死から1番田中が中安で出塁すると、2番菊池が鮮やかな右打ちで繋ぎ一、三塁。続く3番丸の二ゴロの間に1点差に迫ると、代わった福原から、4番ルナが同点打を中前へ弾き返した。

　2－2で迎えた延長10回は阪神3番手の榎田に対し、一死からまたも菊池が技ありの右安。この一打で阪神バッテリーに揺さぶりをかけると、続く丸が初球を右中間へ運び、一塁走者の菊池が一気に勝ち越しホームを駆け抜けた。

　広島はその後も得点を重ね、この回だけで4得点。投げては先発の黒田が打球を足に受け4回2失点で降板したが、5回以降は小刻みな継投で阪神打線を無安打無失点リレー。9回を抑えた5番手・永川が今季初白星を手にし、4点リードの10回は、抑えの中崎が三者凡退で締めた。

　黒田の緊急降板、9回には判定が覆るハプニングもあったが、前夜のサヨナラ負けを払拭する逆転勝利。ヒーローインタビューに応じた丸は「（勝ち越しの場面は）キク（菊池）がよく走ってくれた。（抗議の場面は）監督も熱い気持ちで戦っていることが伝わった」などと話し、チーム一丸での勝利を強調した。