ルナ、エルドレッドが打撃好調
12日の中日戦に勝利し、広島は巨人、阪神と並び2014年6月7日以来675日ぶりに首位に立った。チームが好調な理由の1つに、助っ人4人の活躍が挙げられる。
中日時代の14年に打率3割をクリアしたことのあるルナは、今季から広島に加入。開幕から全試合4番で出場し、打率.286、1本塁打、10打点をマークする。得点圏打率は、チームメイトの田中広輔に次ぐリーグ4位の.412を記録するなど勝負強い。打点も4月6日のヤクルト戦から5試合連続打点を挙げている。昨季はチーム得点圏打率リーグワーストの.235だったが、ルナが加わり打線の厚みが増し得点力がアップした。
ルナの後を打つエルドレッドの存在感も大きい。14年に本塁打王を獲得した助っ人は、昨季は故障で本来の力を発揮できずに終わった。今季は新助っ人のプライディとレギュラーを争ったが、オープン戦で4本塁打を記録したエルドレッドに軍配が上がり開幕一軍を掴む。開幕してからは本塁打こそ2本にとどまっているが、開幕2戦目の3月26日DeNA戦から14試合連続安打を記録中。打率はリーグトップの.389を残している。
助っ人投手陣2人もチームに欠かせない存在
投手陣は、ジョンソンが先発の柱、ジャクソンがセットアッパーとして、チームに欠かせない存在だ。来日1年目の昨季最優秀防御率のタイトルを獲得したジョンソンは今季、3月25日DeNAとの開幕戦で敗戦投手になったが、3月31日の中日戦では6回を投げ無失点。4月6日のヤクルト戦で、9回途中3失点に抑え、今季初勝利を挙げた。エースだった前田健太がドジャースへ移籍し、先発に再転向した大瀬良大地が故障で離脱しているが、今季も安定した投球を続けている。
新助っ人のジャクソンは、守護神・中崎翔太の前を投げるセットアッパーを務め、ここまで8試合に登板して、リーグ2位の5ホールドをマーク。4月3日の巨人戦で失点したが、その他の7試合は無失点に抑えている。特に最近4試合は、9日の阪神戦で鳥谷敬に四球を与えたが、ヒットは1本も許していない。
昨季春先に躓いた広島は、ジョンソンが先発ローテの一員として投げていたものの、守護神のヒースは抑え失敗を重ね、エルドレッドとロサリオは故障で出遅れるなど、助っ人の働きが低迷の1つとなった。一転して今季は、4人の助っ人がチームの勝利に大きく貢献している。25年ぶりのリーグ優勝を果たすためにも、今後も外国人の活躍に期待したいところだ。
助っ人4選手の今季成績
【野手】
ルナ
成績:15試 率.286 本1 点10
エルドレッド
成績:15試 率.389 本2 点9
【投手】
ジョンソン
成績:3試 1勝1敗 防2.01
ジャクソン
成績:8試 0勝1敗 防0.96