5年連続で規定投球回をクリア
ロッテは17日、日本ハムとの延長戦を制し3連敗を阻止。首位の座をガッチリ守った。
相手先発は今季初勝利を目指す大谷だったが、この試合でも不安定な立ち上がりを攻め2回に2点を先制。追加点こそ奪えなかったが、先発・スタンリッジが大谷を上回る内容で7回1失点と好投した。
2-1で迎えた9回、抑えの西野が同点に追いつかれスタンリッジの2勝目は消滅。それでも延長10回に打線が一挙3点を奪い、チームの連敗は2で止まった。
このカードは初戦の古谷が4回11失点、第2戦の大嶺祐は6回5失点(自責点3)と、先発陣が早々に崩れた。だが、スタンリッジは初回からテンポの良い投球で日本ハム打線を手玉に。白星を手にすることはできなかったが、伊東監督も助っ人右腕の好投をねぎらった。
節目の1000投球回へあと1アウト
ロッテは2年連続2ケタ勝利の石川が首痛により登録抹消中。先発陣の台所事情は苦しいが、スタンリッジ、3年目右腕の二木と、ニューフェイスの力投が光る。この日は守護神の西野がセーブに失敗したが、依然、中継ぎ陣は好調。リードした状況でのブルペン勝負が必勝パターンだ。
かつてソフトバンク、阪神でも活躍し、2011年から5年連続で規定投球回をクリアしているスタンリッジ。37歳のベテランゆえ開幕前は衰えが懸念されていたが、持ち前のイニング消化能力は健在。ここまで1勝2敗ながら開幕から4試合連続でクオリティ・スタート(6回以上、自責点3以内)を達成。毎試合キッチリと7イニングを投げ、防御率は2.25と安定している。
計算できる先発がいれば中継ぎ投手の負担が減り、ほかの先発投手も安心して調整を進めることができる。ここまでの投球回数は、則本(楽天)、大谷(日本ハム)、武田(ソフトバンク)に次ぐリーグ4位の28回。これは開幕4連勝中のエース・涌井(26回2/3)をも上回る数字だ。
来日9年目でプロ野球通算の投球回は現在999回2/3。あと1アウト奪えば1000投球回に達する。次回の先発は23~24日のオリックス戦が濃厚。快進撃を支える優良助っ人が、本拠地QVCで節目の記録に到達する。
【ロッテ・スタンリッジ:今季の登板成績】
3月27日(ハム戦●):7回、被安打2、奪三振7、与四死球5、失点1(自責1)
4月 3日(オリ戦●):7回、被安打8、奪三振2、与四死球3、失点3(自責3)
4月10日(西武戦○):7回、被安打5、奪三振1、与四死球4、失点2(自責2)
4月17日(ハム戦-):7回、被安打4、奪三振3、与四死球1、失点1(自責1)