大卒・18年目の大記録
広島の新井貴浩が、金字塔を打ち立てた。
通算2000安打に王手をかけて迎えた26日・ヤクルト戦の3回、ファンの大歓声を受けて入った第2打席。無死二塁のチャンスで甘く入った変化球を引っ叩くと、鋭いライナーがレフト線を破った。
タイムリーツーベース。この瞬間、積み重ねてきたプロ通算安打数が「2000」の大台に到達した。
1999年のデビューから18年……。一度は広島を飛び出すも、2015年から再び広島に戻り、慣れ親しんだ赤いユニフォームで迎えた大記録。
プロ野球史上47人目、広島では山本浩二、衣笠祥雄、野村謙二郎、前田智徳に次ぐ5人目の偉業達成に、敵地・神宮を三塁側からレフトまで真っ赤に染めたカープファンから惜しみない拍手が贈られた。
新井の偉業に“貢献”した投手たち
広島で11年、阪神で7年のキャリアを過ごしている新井。所属したチームはともにセ・リーグであったが、新井がこれまでに対戦してきた投手の中で最も打っている投手といえば、誰になるだろうか。以下は新井の対戦投手別安打数トップ10。
【新井の対戦投手別安打数トップ10】
1位 三浦大輔 41本
2位 石川雅規 35本
3位 朝倉健太 33本(※2015年引退)
4位 内海哲也 27本
5位 高橋尚成 23本(※2015年引退)
5位 上原浩治 23本
5位 館山昌平 23本
8位 山本 昌 22本(※2015年引退)
9位 清水直行 21本(※2014年引退)
10位 藤井秀悟 20本(※2014年引退)
最も新井の2000本安打に“貢献”したのは、DeNAの三浦大輔だった。その数41本となっており、全体の約2%を占める。
今や三浦も球界最年長選手となり、新井も来年で40歳。ちなみに、この2人の対戦は、2014年を最後に行われていない。
その他、意外なところで言うと、9位に入った清水直行がそうか。
“ロッテのエース”という印象が強いが、その清水が横浜(現DeNA)に移籍した2010年に19打数10安打と安打を量産。翌2011年も7打数4安打の打率.571と相性の良さを発揮し、この2年間で15本の安打を放った。
意外な名前も多い?新井の2000本安打の軌跡。11位以下で10本以上の安打を打たれた投手は以下の通り。
【新井の対戦投手別安打数・その2】
<19本>
川上憲伸
杉内俊哉
能見篤史
<17本>
野口茂樹
井川 慶
山井大介
ゴンザレス
<16本>
セス・グライシンガー
<15本>
桑田真澄
岩瀬仁紀
松岡健一
山口鉄也
前田健太
齊藤悠葵
<14本>
吉見祐治
杉山直久
雄太
大竹 寛
村中恭兵
<13本>
石井一久
中田賢一
涌井秀章
<12本>
小笠原孝
ホッジス
チェン
吉見一起
浅尾拓也
福井優也
沢村拓一
<11本>
石井弘寿
林 昌範
土肥義弘
西村健太朗
増渕竜義
高崎健太郎
<10本>
福原 忍
工藤公康
花田真人
久保裕也
武田 勝
寺原隼人
[データ提供=データスタジアム]