新井がプロ入りした年のドラフトは豪華メンバーが並ぶ
新井貴浩(広島)が26日のヤクルト戦で、史上47人目となる通算2000安打を達成した。新井は1998年ドラフト6位で広島に入団したが、同年のドラフト組は球界を代表する選手が多い。
高卒組では、“松坂世代”と呼ばれる選手たちがプロ入り。横浜高からドラフト1位で西武に入団した松坂はプロ入り後、新人から3年連続で二ケタ勝利を達成するなど、日米通算164勝をマーク。
阪神のドラフト1位でプロ入りした藤川球児は、数年間二軍生活が続いていたが、05年に伸びのあるストレートを武器に中継ぎでブレイク。その後、メジャーでもプレーし、日米通算222セーブを挙げる。松坂、藤川の他には、東出輝裕、実松一成、森本稀哲、小池正晃などがこの年にプロ入りしている。
続いて大卒組を見てみると、1年浪人して大阪体育大学に入学した上原浩治も、この年のドラフトで巨人から1位指名を受けた。1年目から20勝を挙げた右腕は、巨人のエースとして活躍。09年からは活躍の舞台をメジャーに移し、13年にはレッドソックスの守護神として、ワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。
新井と同級生にあたる大卒組では、ロッテで2度日本一に貢献した里崎智也、14年から2年連続最優秀中継ぎのタイトルを獲得した福原忍、この年のドラフトで大卒ナンバー1野手と呼ばれていた二岡智宏などがいる。二岡と福原は広陵高時代に、94年夏の広島県予選で、新井が在学していた広島工高と対戦した。
さらに社会人組も、中日のドラフト1位が福留孝介、同2位が岩瀬仁紀、ロッテの1位小林雅英と日本を代表する選手の名前が並ぶ。特に岩瀬は、日本プロ野球記録となる15年連続50試合登板、歴代最多の通算402セーブをマークしている。
プロ入り後、日本代表を経験した98年ドラフト組
【00年シドニー五輪】
松坂大輔
【04年アテネ五輪】
岩瀬仁紀
松坂大輔
上原浩治
小林雅英
福留孝介
【06年第1回WBC】
松坂大輔
上原浩治
藤川球児
里崎智也
新井貴浩
金城龍彦
福留孝介
【08年北京五輪】
岩瀬仁紀
上原浩治
藤川球児
里崎智也
新井貴浩
【09年第2回WBC】
松坂大輔
藤川球児
福留孝介