今年も大混戦!抜け出すのは…
今シーズンもセ・リーグがとんでもないことになっている。
首位の巨人が18勝15敗3分の貯金3。そこから0.5ゲーム差の2位に中日がつけ、ゲーム差なしの3位に広島。そこから1ゲーム離れてヤクルトと阪神が同率4位と、首位から1.5ゲーム差の中に5チームがひしめいているのだ。
現在リーグの借金を一身に背負うDeNAにしても、4位までは3.5ゲーム差。すなわち首位まで5ゲーム差となっており、十分に逆転な可能な位置となっている。
昨シーズンも史上稀に見る混戦模様となったセ・リーグであるが、今年はその最大の要因となった交流戦を前にしてこの大混戦。どこも抜け出す力に欠いているだけに、今年もペナントの行方はもつれにもつれそうだ。
首位に立つと呪いにかかる!?
セ・リーグの戦いで特徴的だったのが、「首位に立ったチームが勝てなくなる」という珍現象だ。
どういうことかというと、以下の星取をご覧頂きたい。
【勝てない首位チーム】
(※対戦結果=[首位]-[相手])
・4月29日 ● 巨 1 - 4 ヤ ○
・4月30日 ● 巨 3 - 4 ヤ ○
・5月 1日 ● 巨 2 - 11 ヤ ○
・5月 3日 ● 広 2 - 3 巨 ○
・5月 4日 ● 巨 1 - 6 広 ○
・5月 5日 ● 広 2 - 4 巨 ○
・5月 6日 ● 巨 2 - 7 中 ○
・5月 7日 ● 巨 1 - 8 中 ○
・5月 8日 ● 広 1 - 7 De ○
・5月10日 ○ 中 6 - 3 De ●
・5月11日 ● 中 0 - 2 De ○
なんと、4月29日の巨人から5月8日の広島まで、首位に立ったチームが翌日の試合で9連敗。中日が5月10日にようやくこの連敗記録をストップしたものの、その翌日には敗戦。首位から陥落している。
なぜか首位に浮上した途端、勝てなくなってしまうという珍現象。熾烈な争いというより、壮絶な“譲り合い”の様相を呈しているのだ。
上でも触れたように、首位から最下位までの差が5ゲームしかなく、どこが優勝してもおかしくない状態。これからセ・リーグのチームが恐れる交流戦も始まるだけに、直接の叩き合いがなくなるのも大きなポイントになる。
果たして、この混戦から抜け出すのはどこか。今年のセ・リーグは序盤戦から目が離せない。