ニュース 2016.05.21. 10:00

強力打線を擁する西武に見えてきた勝利の形

無断転載禁止
ロングリリーフで存在感を見せる西武の牧田和久

かみ合わない投打


 シーズン開幕前、野球評論家の多くが西武を上位に予想していたが、現在は借金「7」のパ・リーグ5位と厳しい戦いが続いている。

 しかし、自慢の強力打線は今年も健在だ。昨年シーズン最多安打(216安打)を記録した秋山翔吾、昨年本塁打と打点の二冠に輝いた中村剛也に加え、ここまで15本塁打、40打点とリーグ二冠をひた走るメヒア、打率リーグ2位のベテラン栗山巧など、打つべき選手が結果を残しており、チーム打率、安打数、本塁打数など、複数の打撃部門でリーグ屈指の数字を残している。しかし、好調な打者陣に対して投手陣の状態は思わしくない。そこに失策などが絡み、チーム防御率は4.03でリーグ4位。打線が挙げた得点を守り抜けていないことが、5位に留まっている原因の1つと言えるだろう。


欠けたピース


 西武の投手陣に今欠けているピースはどの役割なのだろうか。まずは先発陣。真っ先に挙がるのは、エース岸孝之の離脱。4月に離脱しているが、ルーキーイヤーから9年間で7度の二ケタ勝利、通算94勝を誇る岸は、まさに西武のエース。若い西武の先発陣のなかで、実績ある31歳は、精神的柱であり、早期の復帰が待たれる。今年も離脱前まで2勝2敗、防御率1.20の成績を残しており、復帰後の活躍が期待される。

 そして昨年自身初の二ケタ勝利を挙げ、岸と共にエース級の活躍が期待されていた十亀剣の絶不調も大きな誤算だった。開幕シリーズで2戦目(オリックス戦)の先発を任されたあとも、初回から3連打を含む5被安打1四死球で5失点を喫し、3回で降板。4月以降も先発した6試合で5回を投げきった試合がわずか2試合のみで、1勝2敗、防御率7.04と苦しい状況が続いている。

 リリーフ陣はというと、左肘痛で4月22日に登録末梢された高橋朋己の離脱が大きい。今季は中継ぎに回っていたが、高橋朋は2年連続20セーブ以上、10ホールド以上を挙げている西武の貴重なリリーフ左腕だ。

 そして高橋朋の離脱は、試合の終盤だけではなく、中盤の層の薄さにも影響を及ぼしている。昨年リーグトップの40ホールドを挙げた増田達至が、今季から抑えに回っているのだ。

 昨年は増田に頼る部分が大きかった中継ぎ陣。今季のチームのホールド数は「16」で断トツの最下位。リーグトップのソフトバンクが「32」であることを考えると、その差は歴然だ。

 しかし、投手陣には明るい光も差し込んでいる。


見えてきた光明の先に


 抑えに回った増田は、シーズン途中からの転向にも関わらず、リーグで3番目に多い7セーブを挙げ、防御率も2.25。9年目の武隈祥太も19試合に登板し、防御率1.89と安定感を見せている。また、出遅れていたバスケスも一軍に合流。先のロッテ戦では安定した投球を披露し、勝ちパターンとして十分に計算できることを証明した。

 そして牧田和久だ。誰が何を言おうと、彼の存在をなくして今の西武を語ることはできない。牧田は、試合終盤の大事な場面はもちろんのこと、開幕2戦目に3回で降板した十亀の後を受けて4回からロングリリーフ。オリックス打線を無得点に封じてチームに勝利をもたらすなど、獅子奮迅の活躍を見せている。

 様々な役割を課されながら期待に応え、ここまでチーム最多の4勝をマーク。中継ぎとしてチームの勝利に貢献した証でもあるホールドは「6」を記録し、防御率は1.50と、素晴らしい活躍を見せている。

 11カードぶりの勝ち越しを決めたQVCマリンでのロッテ戦では、締まった試合を披露し、復調の気配を感じさせた。まだまだ不安要素はあるものの、リーグ屈指の強力打線と、くすぶる投手陣が噛み合ったとき、パ・リーグを独走するソフトバンクにとって、西武の存在は脅威となるはずだ。

【PR】埼玉西武ライオンズを観戦するなら「DAZN Baseball」

就任2年目の松井稼頭央監督は髙橋光成、今井達也、平良海馬、隅田知一郎ら充実の投手陣と足を絡めた攻撃にさらに磨きをかけ5年ぶりのリーグ制覇を目指す!

「DAZN Baseball」とは、月額2,300円(税込)でDAZNのプロ野球コンテンツをすべて楽しめるプランです(月々払いの年間プランのみ)。

プロ野球だけを楽しみたい方は、月額4,200円(税込)のDAZN Standard​よりも1,900円お得に視聴できます。

POINT

ペナントシリーズ、交流戦、CSまで余さず堪能できる!

② オフシーズンもドキュメンタリーやバズリプレイなどコンテンツが充実!

毎月2,300円でライブ配信・見逃し配信・ハイライトまで視聴可能!

【PR】「DMM×DAZNホーダイ」でプロ野球を観よう!

「DMM×DAZNホーダイ」とは、DMMプレミアムとDAZN Standardをセットで利用できるプラン。

単体契約ならDMMプレミアム月額550円(税込)、DAZN Standard月額4,200円(税込)のところ、本プランなら月額3,480円(税込)だからとってもお得です。

POINT

① 「DMM×DAZNホーダイ」なら単体契約より月額1,270円(税込)も安い!

② DAZNだけの契約と比較しても月額720円(税込)お得に楽しめる!

③ 新規入会月から最大3カ月間、「DMMポイント」を550ポイント付与!

ポスト シェア 送る
  • ALL
  • De
  • 西