ニュース 2016.05.29. 18:00

交流戦前セ首位チームは失速傾向…首位・広島は最初の2カードが重要?

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交流戦を首位で突入する広島の緒方孝市監督
 広島は、リーグ首位で交流戦に挑むことになった。気になるのが、広島の交流戦成績。昨季は9勝9敗だったものの、通算では114勝158敗10分で12球団中11位。交流戦を勝ち越したシーズンは08年、09年の2回しかない。

 思い出されるのが2014年の悪夢だ。広島はこの年、交流戦前まで27勝15敗で2位阪神と3ゲーム差をつけて首位に立っていた。交流戦もリーグ戦と同様の勢いで、勝ち星を積み重ねていくかと思われたが、9勝15敗と大きく負け越し、交流戦終了後にはリーグ2位に後退。最終的には、リーグ3位でシーズンを終えた。

 同じ失敗を繰り返したくない広島は、最初の3連戦は何としても勝ち越したいところ。31日から始まる交流戦で最初に対戦するのが、通算18勝26敗3分と相性が悪いロッテ戦。昨季も交流戦最初のカードにロッテ戦が組み込まれ、1勝2敗と負け越した。ロッテ戦を終えると、交流戦通算14勝30敗1分と最も苦手にするソフトバンクと本拠地で3連戦となる。

 2014年当時は2連戦だったとはいえ、2カードを終えた時点で0勝4敗と躓き、その後6月3日の日本ハム戦から6月14日のロッテ戦にかけて9連敗ということもあった。とにかく、最初の2カードの戦い方が非常に重要になっていきそうだ。

 ちなみに昨季も球団史上初首位で交流戦を迎えたDeNAは、最初の2カードを終えた時点で2勝4敗と負け越し、6月3日のソフトバンク戦から6月20日の広島戦にかけて12連敗。

 DeNAは、3勝14敗1分、勝率は交流戦史上ワーストの.176。交流戦を終えた段階で首位から2位に順位を落とした。セ・リーグでは、2年連続で交流戦前に“首位”を走っていたチームが苦戦している。広島は2年前の悪夢を繰り返してしまうのか…。交流戦で勝ち星を伸ばし、首位固めといくのか…。広島の交流戦の戦いに注目だ。

[ここ2年の交流戦前と後の成績]
16年 広島
交流戦前:29勝23敗1分 1位
交流戦後:?

15年 DeNA
交流戦前:29勝19敗0分 1位
交流戦後:32勝33敗1分 2位

14年 広島
交流戦前:27勝15敗0分 1位
交流戦後:36勝30敗0分 2位

※記録は5月29日時点のもの
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