今季4勝目を狙うカブスの和田毅投手が現地時間24日（日本時間25日）、本拠地で行われる古巣・オリオールズ戦に先発登板する。

　和田は前回登板となった19日のジャイアンツ戦で5回無失点の好投。降雨コールドゲームにより、3勝目が確定したが、ジャイアンツ側がグラウンド整備に不備があったと大リーグ機構に提訴したことで、サスペンデッドゲームとして21日に5回裏から再開されることに。勝利投手の権利を持っていた和田は、この試合では登板しなかったものの、チームが勝利し、3日がかりで3勝目を手にしていた。

　今季からカブスに加入した和田は、7月8日のレッズ戦でメジャー初登板初先発を果たし、同29日のロッキーズ戦で悲願の初勝利をマーク。8月は4試合に登板し、2勝0敗で現在2連勝中と好調をキープしている。また、防御率も2点台（2.75）と安定感ある投球を続けており、先発ローテーション定着に向けて懸命にアピールを続けている。

　今回対戦するのは、ア・リーグ東地区で首位を走るオリオールズ。和田はオリオールズに、渡米1年目の2012年から2年間在籍。だが、移籍直後の12年春のキャンプで左肘を痛めてしまい、同年5月にじん帯再建の手術を受け、結局オリオールズの2年間でメジャー登板はなかった。

　手術、リハビリ、そしてマイナーでの登板を経て、メジャーの舞台に辿り着き、着実に結果を残している和田。戻りつつある力強い投球で、古巣相手に恩返しとなるような活躍を見せたいところだ。