ニュース 2016.06.24. 16:00

意外なあの人も「待機中」…!? 外野手に目玉が揃う今年のFA市場

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今オフ、ストーブリーグでこのTシャツが現実に...!?(C)KYODO NEWS IMAGES

糸井に陽、平田...今年は外野手が大豊作!


 2016年シーズンも各球団が70試合前後を消化し、いよいよ折り返し地点を迎えようとしている。

 シーズンが終わりに近づくにつれて盛り上がるのが、ストーブリーグの話。特にFA権の取得はシーズン中であっても随時ニュースとなり、オフの動向に注目があつまるものだ。


 今シーズンは特に外野手の注目株が揃うFA市場。開幕直後に国内FA権を取得したオリックスの糸井嘉男や日本ハムの陽岱鋼、これから取得見込みの中日・平田良介といったところは中でも目玉となる。

 糸井は13年目での国内FA権取得。昨年は度重なる故障に苦しみ、打率は.262とレギュラー定着以降で最低の数字を叩いてしまう。連続打率3割も6年で途切れたが、今年は打率.289ですでに21個の盗塁を決めるなど、復活の兆しを見せている。

 陽岱鋼も昨年は故障に泣いたが、今年はここまで打率.300をマーク。平田も56試合の出場ですでに10本塁打を放ち、6年連続で2ケタ本塁打を記録と、3人とも走攻守揃った好選手。FA権の行使を宣言すれば、争奪戦となる可能性も十分に考えられるだろう。


【FA市場の目玉候補たち】
・糸井嘉男(オリックス)
[今季] 65試 率.289 本8 点37
[通算] 1088試 率.300 本116 点492

・陽岱鋼(日本ハム)
[今季] 58試 率.300 本6 点22
[通算] 921試 率.272 本73 点346

・平田良介(中日)
[今季] 56試 率.278 本10 点39
[通算] 739試 率.268 本74 点303


評価「急上昇中」のあの男もオフを盛り上げる...?


 現在の球界で最も注目を浴びている選手といえば、ソフトバンクの城所龍磨だろう。

 守備のスペシャリストが13年目にして突然の覚醒。今ではチャンピオンチームの主力となり、交流戦MVPにも輝いた。実はこの城所も今年の4月に国内FA権を取得している。

 交流戦の打率は全体トップの.415。昨年まで12年のキャリアで1本しかなかった本塁打も15試合で5本記録した。短期間の爆発にすぎない、と言ってしまえばそれまでだが、「うちならシーズン通してレギュラーで...」と考える球団があってもおかしくはない。

 さらに、城所の場合は獲得しても補償の必要がない「Cランク」であることが濃厚な点も魅力のひとつ。「キドコロ待機中」――。ヒットしたあのTシャツのように、FA宣言を待ち続ける球団が出るかもしれない。

【FA市場の大穴候補】
・城所龍磨(ソフトバンク)
[成績] 41試 率.359 本6 点18
[通算] 630試 率.212 本7 点39


今季ここまでの主なFA権取得者まとめ

<国内>
・長谷川勇也(ソフトバンク)
・山口俊(DeNA)
・松岡健一(ヤクルト)
・根元俊一(ロッテ)
・陽岱鋼(日本ハム)
・城所龍磨(ソフトバンク)
・川端慎吾(ヤクルト)
・江草仁貴(広島)
・糸井嘉男(オリックス)

<海外>
・石川雄洋(DeNA)
・矢野謙次(日本ハム)
・飯原誉士(ヤクルト)
・吉村裕基(ソフトバンク)
・坂口智隆(ヤクルト)
・畠山和洋(ヤクルト)


☆フリーエージェント(FA)とは...
・いずれの球団とも選手契約を締結できる権利をもつ選手のこと。
→ 「国内FA」=NPB組織のいずれの球団とも選手契約を締結できる権利をもつ
→ 「海外FA」=外国のいかなるプロ野球組織の球団も含め、国内外のいずれの球団とも選手契約を締結できる権利をもつ。

▼ FA権を取得するには
・セ・パ各リーグのシーズン中に145日以上出場選手登録(=一軍登録)されたシーズンを1シーズンとして計算。
→ 合計8シーズンに到達したときに「国内FA権」を取得。
(※ただし、2007年以降のドラフトで入団した大学生・社会人選手は7シーズンで取得)

→ 合計9シーズンに到達したときに「海外FA権」を取得。

※出場選手登録日数が145日に満たないシーズンがある場合、それらのシーズンの出場選手登録日数をすべて合算し、145日に達したものを1シーズンとして計算する。
※1度FA権で移籍した選手は、出場選手登録が4シーズンに達したときに「海外FA権」を取得する。
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