小久保ジャパンの集大成へ
いよいよ来春に控えた第4回のワールド・ベースボール・クラシック(以下WBC)。第1回、第2回と連覇を果たした日本は、第3回大会で王座陥落。2017年は“奪回”が最大のテーマとなる。
2013年から発足した小久保ジャパンにとって、集大成となる大会。すべては2017年のために、2017年を見据えて戦ってきた。
熾烈を極める「外野手」の争い
過去3大会を振り返ってみると、第1回は6人、第2回も6人、第3回は5人というのが外野手に充てられた枠だった。内野登録の外野もできる選手、というところとの兼ね合いとなるが、おおよそ5~6名というのが相場になってくる。以下、その枠を争う候補となりそうな選手をまとめてみた。
【侍ジャパン・外野手争い】
角中勝也(ロッテ) 率.349 本4 点36
柳田悠岐(ソフトバンク) 率.309 本10 点44
秋山翔吾(西武) 率.305 本4 点31
鈴木誠也(広島) 率.304 本11 点41
糸井嘉男(オリックス) 率.298 本9 点41
福留孝介(阪神) 率.297 本3 点24
筒香嘉智(DeNA) 率.294 本16 点44
長野久義(巨人) 率.289 本4 点22
平田良介(中日) 率.288 本10 点43
中村 晃(ソフトバンク) 率.281 本4 点22
丸 佳浩(広島) 率.281 本10 点50
※打率順
狭き門を突破するのは…
現時点では、侍ジャパンの中でも中心的な役割を果たしている柳田と筒香、秋山に関しては他を一歩リードしているか。また、貴重な右打ちであり、昨秋のプレミア12で良い働きを見せた平田も健康であればメンバーに入ってくる可能性が高い。
このまま有力4名がメンバー入りを果たすと、残る枠は1枠ないし2枠…。ロースターメンバー外からも、現在パ・リーグの個人打撃成績で頂点に君臨するロッテの角中をはじめ、交流戦で大ブレイクした広島の鈴木誠也らが猛アピール中。選考には頭を悩ませる事になりそうだ。
もう一度、世界の頂点を取り戻すために。小久保監督は誰を連れて行くのか。「2017年・春」を見据えた個人の争いからも目が離せない。