ヤクルト由規の育成選手から支配下登録への復帰が決まり、5位に沈むチームの救世主として期待される。2007年ドラフトで大阪桐蔭の中田翔とともに注目され、5球団競合の末にドラフト1位でヤクルトに入団した由規の約5年ぶりの復活ということで、チーム関係者、ファンの期待も膨らんでいる。7月9日の中日戦で先発登板が見込まれており、その投球にはかなり注目が集まるだろう。
そんな中、一足先に復活を遂げた投手がいる。ヤクルトの背番号「67」平井諒投手だ。由規とは年齢が2つ下にあたる平井は、2009年ドラフト4位でヤクルトに入団。入団会見では目標とする選手として、由規の名を挙げている。3季連続で甲子園に出場した由規とは異なり、甲子園出場は叶わなかった平井だが、地方大会でノーヒットノーランを記録するなど、長身から投げ込む力強いストレートと高速スライダーを武器とする本格派としてスカウトから注目されていた。
プロ2年目の2012年には、22試合に登板しプロ初勝利も挙げた。そして開幕から一軍スタートを果たした2013年は、セットアッパーとして6試合連続無失点を記録するなど順調な滑り出しをみせていたが、右肩痛により4月14日の巨人戦を最後に戦線離脱。7月には右肩のクリーニング手術を受けた。術後の調整は順調で、手術前のキレのある投球を記憶しているファン、関係者は、その年の復帰は無理だとしても、翌シーズンには一軍のマウンドに帰ってくるものだと思っていた。
しかし、復帰への道は周りの想像をはるかに越えて長くつらいものとなる。結局2013年4月14日の登板を最後に、一軍での登板がないまま、昨年オフに由規と同様に育成選手として再出発することになった。
そこから半年あまり、6月6日に支配下選手に復帰した平井は、2016年6月15日のソフトバンク戦で1158日ぶりの復活登板を果たす。4点ビハインドの5回一死一、二塁と、試合の流れがソフトバンクに傾きかけている難しい場面での登板となったが、最初の打者・松田宣浩に対して、150キロを超えるストレートを連発し、三球三振に仕留めた。続く中村晃には四球を与えるが、鶴岡慎也をきっちり内野ゴロに打ち取り追加点を与えず。6回も落ち着いた投球で三者凡退に打ち取った。結果的にチームは4-6で敗れたが、傾きかけたソフトバンクの流れを断ち切るいい仕事をして見せた。
2度目の登板となった6月19日の西武戦も、6回一死一塁、三塁とランナーを背負った場面で登場。メヒアを1球目で併殺打に打ち取り、ピンチを脱した。この試合も5-7で敗戦したが、重要な局面で仕事をしたと言えるのではないか。
平井は今後も様子を見ながらの起用になると思われ、由規も5年というブランクを考えると決して楽観的になれない。しかし、防御率も自責点も他の5チームに大きく差をつけられているヤクルトにとって、中継ぎ平井と先発由規のダブル復活は、チーム浮上のきっかけにしたいところだ。
そんな中、一足先に復活を遂げた投手がいる。ヤクルトの背番号「67」平井諒投手だ。由規とは年齢が2つ下にあたる平井は、2009年ドラフト4位でヤクルトに入団。入団会見では目標とする選手として、由規の名を挙げている。3季連続で甲子園に出場した由規とは異なり、甲子園出場は叶わなかった平井だが、地方大会でノーヒットノーランを記録するなど、長身から投げ込む力強いストレートと高速スライダーを武器とする本格派としてスカウトから注目されていた。
プロ2年目の2012年には、22試合に登板しプロ初勝利も挙げた。そして開幕から一軍スタートを果たした2013年は、セットアッパーとして6試合連続無失点を記録するなど順調な滑り出しをみせていたが、右肩痛により4月14日の巨人戦を最後に戦線離脱。7月には右肩のクリーニング手術を受けた。術後の調整は順調で、手術前のキレのある投球を記憶しているファン、関係者は、その年の復帰は無理だとしても、翌シーズンには一軍のマウンドに帰ってくるものだと思っていた。
しかし、復帰への道は周りの想像をはるかに越えて長くつらいものとなる。結局2013年4月14日の登板を最後に、一軍での登板がないまま、昨年オフに由規と同様に育成選手として再出発することになった。
そこから半年あまり、6月6日に支配下選手に復帰した平井は、2016年6月15日のソフトバンク戦で1158日ぶりの復活登板を果たす。4点ビハインドの5回一死一、二塁と、試合の流れがソフトバンクに傾きかけている難しい場面での登板となったが、最初の打者・松田宣浩に対して、150キロを超えるストレートを連発し、三球三振に仕留めた。続く中村晃には四球を与えるが、鶴岡慎也をきっちり内野ゴロに打ち取り追加点を与えず。6回も落ち着いた投球で三者凡退に打ち取った。結果的にチームは4-6で敗れたが、傾きかけたソフトバンクの流れを断ち切るいい仕事をして見せた。
2度目の登板となった6月19日の西武戦も、6回一死一塁、三塁とランナーを背負った場面で登場。メヒアを1球目で併殺打に打ち取り、ピンチを脱した。この試合も5-7で敗戦したが、重要な局面で仕事をしたと言えるのではないか。
平井は今後も様子を見ながらの起用になると思われ、由規も5年というブランクを考えると決して楽観的になれない。しかし、防御率も自責点も他の5チームに大きく差をつけられているヤクルトにとって、中継ぎ平井と先発由規のダブル復活は、チーム浮上のきっかけにしたいところだ。