最強リリーフ陣に続き、打線の軸も放出
現地時間8月1日(日本時間2日)、ヤンキースとレンジャースの間でトレードが成立。ヤンキースはカルロス・ベルトランを放出し、22歳の若手右腕ディロン・テイトとエリック・スワンソン、ニック・グリーンの3名を獲得した。
トレード期限が近づくにつれて、アロルディス・チャプマンにアンドルー・ミラーといった主力選手を立て続けに放出してきたヤンキース。そして今回、いわゆる“デッドライン”の日に打線の軸も放出した。
ベルトランはここまで99試合に出場し、打率.304、22本塁打、64打点と好調をキープ。加えてポストシーズンでは通算54試合で打率.332、16本塁打と無類の勝負強さを発揮していることもあり、今トレード市場の大物として注目を集めていた。
ヤンキースは見返りとして2014年のドラフト1巡目(全体4番目)で指名された投手の有望株ディロン・テイトを獲得。来季以降を見据え、チームの再建を図っている。
来季以降へ向けた動きが加速
直近のいわゆる“駆け込みトレード”だけでも、チャプマンとミラーのリリーフコンビに先発のイバン・ノバ、そしてベルトランと主力選手を大放出したヤンキース。見返りとして得たのは、いずれも各チームの有望株ばかりだ。
チャプマンを放出して獲得したグレイバー・トーレスはカブスのチーム内でトップ評価を受ける有望株の遊撃手であり、ミラーを放出して獲得したクリント・フレイジャーもチーム1位の期待を受ける外野手。まだ獲得選手未発表の分も含め、一気に13人もの選手を獲得している。
ここ6年に渡ってワールドチャンピオンから遠ざかっている名門は、今回の劇的な血の入れ替えを建て直しへつなげていくことができるか。これからのピンストライプに注目だ。
【ヤンキースの獲得/放出】
[IN]
グレイバー・トーレス(カブス/内野手)
ビリー・マッキニー(カブス/外野手)
ラシャド・クロフォード(カブス/外野手)
アダム・ウォーレン(カブス/投手)
クリント・フレイジャー(インディアンス/外野手)
ユストゥス・シェフィールド(インディアンス/投手)
ベン・ヘラー(インディアンス/投手)
J.P.フェイエレイセン(インディアンス/投手)
ディリオン・テイト(レンジャーズ/投手)
エリック・スワンソン(レンジャーズ/投手)
ニック・グリーン(レンジャーズ/投手)
※ノバの見返りが未定
[OUT]
アロルディス・チャプマン(投手)→ カブス
アンドリュー・ミラー(投手)→ インディアンス
カルロス・ベルトラン(外野手)→ レンジャーズ
イバン・ノバ(投手)→ パイレーツ