ニュース 2016.08.12. 21:30

センバツ4強の秀岳館、序盤は我慢の展開も終盤に突き放して3回戦へ

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第98回 全国高校野球選手権大会
秀岳館 6 - 1 常葉菊川
<2回戦 8月12日>

 「第98回 全国高校野球選手権大会」は、大会6日目。第4試合には優勝候補の一角、センバツ4強の秀岳館(熊本)が登場。常葉菊川(静岡)に6-1で勝利し、3回戦に駒を進めた。

 2001年以来2度目の夏の甲子園となる秀岳館は、熊本県大会におけるチーム打率が4割を超えており、センバツで猛威を振るった強打は健在。初回にトップバッターの原田拓実(3年)が初球をレフト前に運ぶと2番の松尾大河(3年)もヒットで続き、序盤から打線爆発の期待を感じさせたが、打たせて取る相手投手の前に後続がつながらず、我慢の展開を強いられた。

 その後も毎回安打を放ち得点圏にランナーを進めるものの、得点には至らない。待望の先制点が生まれたのは4回に入ってからだった。今秋のドラフト候補、4番で主将の九鬼隆平(3年)がヒットで出塁。犠打と死球で一死一、二塁としたところで、7番・天本昂佑(3番)のショート強襲の内野安打の間に九鬼が一気に生還して先制に成功する。

 4人の投手による継投で熊本県大会を勝ち上がってきた秀岳館は、4回に背番号「12」の2年生・川端健斗から、同じく2年生左腕の背番号「11」田浦文丸にスイッチする。その田浦が6回にソロ本塁打を浴びて同点とされたが、打線がすぐさま反撃。7回に先頭の6番・広部就平(2年)がレフトスタンドに運んで2-1と再びリードを奪う。

 さらに、安打や四球で二死一、三塁とすると、松尾がレフトへフェンス直撃の2塁打を放って4-1と点差を広げた。

 そして8回には、天本のこの日4本目のヒットなどで二死一、二塁とすると、続く8番・木村勇次(3年)のタイムリーで1点を追加。その後、木村が一、二塁間に挟まれたが、相手の挟殺プレーが乱れた間に三塁走者の天本が生還し、ダメ押しの6点目を挙げた。
 
 投げては、8回から登板した3番手、エースナンバーを背負う右の有村大誠(3年)がリードを守り切り、危なげなく3回戦進出を決めた。
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