ニュース 2016.08.12. 21:34

監督退任騒動に揺れた常葉菊川、初戦で姿を消す

無断転載禁止
第98回 全国高校野球選手権大会
秀岳館 6 - 1 常葉菊川
<2回戦 8月12日>

 「第98回 全国高校野球選手権大会」は、大会6日目。第4試合には、甲子園出場が決まった直後に森下知幸監督が退任を表明するという騒動に揺れた常葉菊川(静岡)が登場。

 その退任を高校野球連盟が認めなかったこともあり、甲子園でも指揮を執ることが決まったが、2006年の監督就任後、07年にセンバツ優勝、08年には選手権準優勝に導いた森下監督の下で臨む最後の甲子園は、優勝候補の一角に挙げられる秀岳館(熊本)に1-6で敗れ、初戦で敗退。「雨降って地固まる」とはならなかった。

 強力打線でセンバツ4強入りを果たした相手に、先発のサウスポー、落合竜杜(3年)が好投。ゴロの山を築く、打たせて取るピッチングと自らの好守で3回までは無失点に抑えた。

 4回に内野安打の間に1点を失ったが、6回に9番・山本雄大(3年)のソロ本塁打で同点に追いつく。

 キャッチャーの米沢利紀(3年)が走者を2度刺すなど、好守にも助けられ、6回までを1失点に抑えた落合だったが、7回に先頭打者にソロ本塁打を浴びて勝ち越しを許すと、さらに2点タイムリー二塁打で1-4とされ、3点を追う展開に。

 8回に2つの四球で一死一、二塁のチャンスを手にしたが、2番・赤井啓輔(3年)が空振り三振、3番・鈴木蓮夢(3年)がピッチャーゴロに倒れ、二者残塁。

 追い上げの好機を生かせず、逆にその裏に2点を失い、5点差で最終回に。結局、最後の攻撃も3者凡退に終わり、5回目の夏は、初出場を果たした1996年以来となる初戦敗退となった。
ポスト シェア 送る
  • ALL
  • De
  • 西