ニュース 2016.08.21. 17:30

スタイル曲げずに相手エースをKO 栃木・作新学院が54年ぶり全国制覇

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【夏の甲子園】大会14日目・決勝戦の結果
第98回 高校野球選手権大会
作新学院 7 - 1 北海
<決勝 8月21日>

 8月6日に開幕した「第98回 全国高校野球選手権大会」も大会14日目。21日には決勝戦が行われ、栃木代表の作新学院が南北海道代表の北海を7-1で下し、54年ぶりの優勝を果たした。

 先攻の作新は初回、先頭の山本拳輝(3年)が四球で出塁。ここで2番の山ノ井隆雅(3年)は強攻。これまで通りの強気のスタイルを変えずにチャンスを広げにかかるも、強い打球はショートの正面へ。遊ゴロ併殺となって一気にチャンスが消えた。

 すると2回、今井が2つの四球などで二死ながら一、二塁のピンチを作ると、相手9番にタイムリーを浴びて失点。先制点を与えてしまった。


 それでも打線は4回、北海のエース・大西健斗(3年)に襲いかかる。先頭が四球で出ると、ここも攻めの姿勢を貫く強攻。すると5番・藤野佑介(3年)があわや本塁打というセンターフェンス直撃の二塁打を放って無死二、三塁とし、四球で満塁となった後に相手一塁手の失策で同点に追いつく。

 なおも無死満塁から鮎ケ瀬一也(3年)と今井の連続タイムリーで勝ち越し、1番に戻って山本が2点タイムリーツーベース。これまで通りの強気の攻めでこの回打者11人の猛攻。一挙5点を挙げて逆転に成功した。

 その後、5回にも相手守備のスキを突く好走塁で1点を加えると、7回にはまたも鮎ケ瀬のタイムリーで加点。7-1とリードを広げていく。


 援護を受けたエース・今井は本調子とは遠い姿ながらも、要所では力強い速球を決めて得点を許さず。3回以降はスコアボードにゼロを並べていく。

 終盤はさらにギアを上げ、7回と8回は三者凡退。9回は粘る相手に2本の安打を許し、二死ながら一、二塁のピンチを迎えたものの、最後は捕手が投球を弾いた間に三塁を狙った走者をアウトに。珍しい幕切れで試合が終わり、作新学院が1962年以来となる54年ぶり2度目の全国制覇を成し遂げた。


▼ 作新学院・小針崇宏監督
「選手たちがよく頑張り抜いて、よく成長してくれた。先制されたことで逆に追う気持ちが出た。かえって良かったのかもしれない。最後は選手たちを褒めてあげたい」
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