アメリカでは目立った活躍はなく…
よほど日本の水が合うのだろうか?日本ハムのブランドン・レアードの勢いが止まらない。3日のオリックス戦で3本塁打を放ち、本塁打王争いの主役に躍り出た。9月に入って、4試合で5本塁打を放ち、本塁打王争いライバルの西武メヒアを抜き去った。
寿司のシャリを握るパフォーマンスで有名だが、寿司の効果なのか、日本に来てからの活躍が素晴らしい。
来日してから本塁打を量産するレアードだが、実は野球選手としては遅咲きの選手だ。米サイプレス大学を経て、2007年のMLBドラフト27巡目でヤンキースに入団。プロ入り後は、ルーキーリーグや2Aで過ごし、AAAに上がったのが4年目の2010年。翌11年に初のメジャー昇格を果たすが、11試合に出場したのみで本塁打は0に終わっている。12年には、ヤンキースの出場選手枠から外れ、放出された。
その後、活躍の場をヒューストン・アストロズに移したが2年間で本塁打はわずか5本しか打てず、メジャーで過ごした3年間は、力を発揮することができなかった。
日本ハムに欠かせない存在
15年、日本ハムに入団した当初は、日本の投手陣に苦戦。オールスター前までの成績は、打率.186、15本塁打、43打点だった。2割に届かない打率でも、日本ハムの栗山英樹監督は我慢強く起用した。日本の投手に慣れた後半戦は、徐々に力を発揮。打率は.231に終わったが、本塁打はリーグ3位の34本を記録した。
2年目の今季は、5月に12本のアーチを描き来日後初となる月間MVPを獲得。打率は一時2割9分以上を記録した。夏場に調子を落とした時期もあったが、9月に入ってから再び加速。1試合3本塁打を記録するなど5本のアーチを描く。
優勝争いをしている状況も、この男を勢いに乗せる。残り19試合で何本量産するのだろうか。優勝争いとともに、レアードの本塁打数にも注目だ。