ソフトBに二ケタ勝利カルテットに期待
首位を走るソフトバンク。野手陣は柳田悠岐が右手薬指を骨折し離脱、中村晃も4日の楽天戦で右太もも裏を痛めるなど、故障者が続出している。一方の投手陣はというと、和田毅がリーグトップの14勝を挙げ、守護神のサファテはリーグ最多の39セーブと安定。
中でも先発陣は二ケタ勝利カルテットの期待がかかる。ここまでソフトバンクの先発陣を見ると、和田がリーグトップの14勝、武田翔太と千賀滉大が12勝と3人も二ケタ勝利を達成している。
そして、4年目の東浜巨も、ここまで8勝。東浜の月別成績を見ると、3、4月が1勝、5月と6月が2勝、7月と8月が1勝となっている。夏場に入り、疲れからか白星を伸ばせていないが、残り2勝ということを考えると、ギリギリ10勝に到達できそうなペースだ。
ちなみに東浜が10勝に到達すると、球団では11年ぶりの“二ケタ勝利カルテット”となる。
【05年の二ケタ勝利カルテット】
●05年ソフトバンク(2位)
杉内俊哉
成績:18勝4敗 防2.11
斉藤和巳
成績:16勝1敗 防2.92
和田毅
成績:12勝8敗 防3.27
新垣渚
成績:10勝6敗 防4.61
最近10年では日本ハムが2度二ケタ勝利カルテットを記録
ちなみに最近10年で、二ケタ勝利カルテット達成は8度ある。日本ハムはこの10年で2度(10年と11年)に記録している。
10年はエースのダルビッシュ有が12勝だったが、左の武田勝がチームトップの14勝、ケッペルがダルビッシュと並ぶ12勝、新人王を受賞した榊原諒が10勝。二ケタ勝利を4人輩出したが、チームは4位に終わっている。翌11年はダルビッシュが18勝、ケッペルが14勝、ウルフが12勝、武田勝11勝と先発4人が二ケタに到達。チームはリーグ優勝を逃したが、2位に入った。
一方、セ・リーグはというと、現在首位を走る広島が13年に前田健太、バリントン、野村祐輔、大竹寛の4人が二ケタ勝利を達成し、球団初のCS進出に導いた。
最近10年間の二ケタ勝利カルテット一覧
●06年阪神(2位)
井川慶
成績:14勝9敗 防2.97
福原忍
成績:12勝5敗 防2.09
下柳剛
成績:12勝11敗 防3.17
安藤優也
成績:10勝3敗 防3.35
●08年西武(優勝、日本一)
岸孝之
成績:12勝4敗 防3.42
帆足和幸
成績:11勝6敗 防2.63
石井一久
成績:11勝10敗 防4.32
涌井秀章
成績:10勝11敗 防3.90
●08年オリックス(2位)
小松聖
成績:15勝3敗 防2.51
山本省吾
成績:10勝6敗 防3.38
近藤一樹
成績:10勝7敗 防3.44
金子千尋
成績:10勝9敗 防3.98
●10年日本ハム(4位)
武田勝
成績:14勝7敗 防2.41
ダルビッシュ有
成績:12勝8敗 防1.78
ケッペル
成績:12勝8敗 防3.35
榊原諒
成績:10勝1敗 防2.63
●10年ヤクルト(4位)
石川雅規
成績:13勝8敗 防3.53
館山昌平
成績:12勝7敗 防2.93
由規
成績:12勝9敗 防3.60
村中恭兵
成績:11勝10敗 防3.44
●11年日本ハム(2位)
ダルビッシュ有
成績:18勝6敗 防1.44
ケッペル
成績:14勝6敗 防3.22
ウルフ
成績:12勝11敗 防3.60
武田勝
成績:11勝12敗 防2.46
●12年巨人(優勝、日本一)
内海哲也
成績:15勝6敗 防1.98
杉内俊哉
成績:12勝4敗 防2.04
ホールトン
成績:12勝8敗 防2.45
沢村拓一
成績:10勝10敗 防2.86
●13年広島(3位)
前田健太
成績:15勝7敗 防2.10
野村祐輔
成績:12勝6敗 防3.74
バリントン
成績:11勝9敗 防3.23
大竹寛
成績:10勝10敗 防3.11