“神の子”と呼ばれた男が野球界へ殴りこみ
日本では考えられないようなニュースが飛び込んできた。
『USA Today』など複数の現地メディアの報道によると、メジャーリーグへの参戦を目指して公開練習を行っていた元NFL選手のティム・ティーボウがメッツとマイナー契約を結ぶ見込みであることが分かった。
ティーボウは現在29歳の元NFL選手。アメリカンフットボール界で屈指の強豪と知られるフロリダ大学時代には、当時史上初となる2年でのハイズマン賞(最優秀選手賞)を受賞するなど、輝かしい成績を残して“神の子”と呼ばれた男である。
3年次には『スポーツ・イラストレイテッド』から「2000年代最高の選手」に選出されるなど、鳴り物入りでNFLの世界へ。クォーターバックなのにパスが得意ではないなど、これといって特筆した才能があったわけではなかったものの、タッチダウンの後に片ひざをつき祈りを捧げる「ティーボウイング」と呼ばれる決めポーズは全米で流行した。
また、この男が出るとなぜか奇跡的な逆転劇が起こるというのも“神の子”たる所以。こうした要素から、NFLでも屈指の人気選手へと登りつめた。
「脚力とパワーはメジャー級」の声も...
ところが、徐々に出場機会を減らしていくと、近年は所属先探しでも苦労の連続。昨年もイーグルスと1年契約を結んで開幕ロースター入りを目指したが、開幕直前に解雇されている。そんな男は、30歳を迎える前のこのタイミングで新たな挑戦を決意した。
実は高校時代に野球をやっていたティーボウ。アメフトと比べると野球経験は未熟ながら、外野と一塁を守って5割に迫る通算打率をマークするなど、非凡な才能を見せつけていたという。
190センチ・111キロのスーパーアスリート体型を持ち、「脚力とパワーはメジャー級」との声も。かんたんな道のりではないが期待値も高い。
フットボール選手として壁にぶつかっていた男は、野球選手として復活を遂げることができるか。今後の動向に注目だ。
▶ トライアウト動画(※NFL公式Youtubeチャンネル) → https://youtu.be/0s1mvp-9uSY