初アーチから2戦連発
かつて日本のDeNAでも活躍した“キューバの至宝”ことユリエスキ・グリエル。彼がかねてからの夢だったメジャーでのプレーを叶えてから、約3週間が経った。
成績はというと、15試合で打率.333。現地時間9月7日の試合で待望のメジャー初本塁打を放つと、8日の試合でも一発を放って2戦連発。打点も7つと申し分ないスタートを切ったと見ていいだろう。
昨年の若くしてチームの顔となりつつあったカルロス・コレアの離脱に伴い、8日の試合では4番に抜擢。危機を救う救世主としての期待が日々高まっている。
2年連続でのプレーオフへ正念場
アストロズは現地7日時点でア・リーグ西地区の2位。首位・レンジャーズとは9ゲームの差があるため、逆転での地区優勝というのは現実的ではないが、ワイルドカードでのプレーオフ進出の可能性はまだ残っている。
ワイルドカードの2枠は現在のところブルージェイズとオリオールズが持っており、アストロズは2.5差でそれを追う。昨年はワイルドカードで実に10年ぶりとなるプレーオフ進出を果たし、地区シリーズまで進出しただけに、今年はより高みへの期待が高まる。
逆転でのプレーオフへ、そのために獲得したのがグリエルであり、ここまでは期待に合った上々の滑り出しを見せたと言えるだろう。
“キューバの至宝”はチームを目的達成へと導くことができるか。日本人選手たちの活躍とともに、日本と縁のある助っ人の奮闘からも目が離せない。
▼ ユリエスキ・グリエル
[成績]
15試 打率.333(48-16) 本塁打2 打点7
四球2 三振6 出塁率.353 長打率.521 OPS.874