05年以降のセ・リーグは右打者が本塁打王
DeNAの筒香嘉智が12日のヤクルト戦で、第40号3ランを放った。筒香は現在リーグトップの本塁打数を数え、このままいくとセ・リーグの左打者では実に12年ぶりとなる同タイトル獲得となる。
【05年以降のセ・リーグ本塁打王】
07年 36本 村田修一(横浜)
08年 46本 村田修一(横浜)
09年 39本 ブランコ(中日)
10年 49本 ラミレス(巨人)
11年 31本 バレンティン(ヤクルト)
12年 31本 バレンティン(ヤクルト)
13年 60本 バレンティン(ヤクルト)
14年 37本 エルドレッド(広島)
15年 38本 山田哲人(ヤクルト)
※()は当時の球団
05年以降のセ・リーグ本塁打王を見てみると、新井貴浩に始まって最近ではバレンティン、山田哲人らズラッと右打者が並ぶ。気がつけばこの11年間、左打者の本塁打王が出ていないのだ。
98年から5年連続で左打者が本塁打王という時代も
最後の左打者の本塁打王はというと、04年のタフィ・ローズ(巨人)までさかのぼる。
この年、近鉄から巨人に移籍したローズは、開幕から本塁打を量産しT.ウッズ(横浜)と並び45本塁打を記録した。ちなみにローズは落合博満に次いで、NPB史上2人目となる両リーグでの本塁打王に輝いた。
10年以上左打者の本塁打王を輩出していないセ・リーグだが、98年から02年まで5年連続で左打者が同タイトルを獲得している。
【98年から5年間のセ・リーグ本塁打王】
98年 34本 松井秀喜(巨人)
99年 44本 ペタジーニ(ヤクルト)
00年 42本 松井秀喜(巨人)
01年 39本 ペタジーニ(ヤクルト)
02年 50本 松井秀喜(巨人)
この5年間を見ると、松井とペタジーニがタイトルを分け合った。松井が34本塁打を記録し、初めて本塁打王に輝くと、99年は同年、ヤクルトに加入したペタジーニが44本のアーチを描きタイトル獲得。その後、松井が日本を去るまで、松井、ペタジーニ、松井という年が続いた。
ちなみに松井&ペタジーニ時代の前後は、97年がホージー(ヤクルト)の38本で、03年はラミレス(ヤクルト)とウッズ(横浜)が40本で本塁打王になっている。
現在リーグトップの本塁打数を記録する筒香だが、2位の山田哲人とわずか2本差。セ・リーグでは12年ぶりに左打者の本塁打王を獲得することができるのか注目だ。