中日の又吉克樹が11日、広島戦の7回一死満塁の場面でリリーフ登板し、チームの窮地を救う好リリーフを見せた。これで今季16ホールド目を記録し、また一歩、新人王に近づいた。
又吉は2-1で迎えた7回、先発・大野が作った満塁の大ピンチでマウンドに上がると、広島ベンチは4番ロサリオに代え、対戦成績2打数2安打と好相性の松山を代打で送り込んだ。だが、強心臓のルーキーは2球で追い込むと、臆することなく三球勝負を挑みストレートで空振り三振。さらに、続く梵も連続三振に仕留め、大野の今季8勝目をアシストした。
その瞬間、サイドハンドの勢いを利用し、渾身のジャンピング・ガッツポーズを披露。逆転優勝へ、一気の逆転を狙った広島打線の勢いを完全に止めた。
四国の独立リーグを経て、今季ドラフト2位で加入した又吉。ここまで57試合に登板し、9勝1敗1セーブ、防御率2.30(9月11日時点)と素晴らしい成績を残しているが、開幕直後は敗戦処理がメインで、登板を重ねる中で着実に結果を残してきた。
“何でも屋”だった序盤に勝ち星に恵まれ、その「9勝」にばかり目が向くが、むしろ勝ちパターンとして持ち場を固めた、後半戦以降の充実ぶりが素晴らしい。チームは大失速したが、又吉自身は8月以降、18試合で22回2/3を投げ、3勝0敗1セーブで防御率0.79。さらに被打率も.087と凄まじく、これがビジターゲームに限ると35打数1安打。敵地では巨人の小林に浴びた、8月24日(東京ドーム)のソロホームランしかヒットを許していないのだ。
ルーキーは通常、春先に好調だった広島の大瀬良、ロッテの石川のように、サンプルが集まり、キャンプからの疲労がピークを迎えるにつれ、パフォーマンスは低下していくのが通例だ。しかし又吉は、この流れに逆行している。
この傾向が続けば、シーズン終了後の2ケタ勝利、防御率1点台も可能だろう。現状、新人王のライバルは、広島の大瀬良、田中。DeNAの三上。そして大卒2年目ながらリーグトップの61試合に登板し、防御率1.92をマークしている同僚の福谷らが候補と言える。
ただし又吉にしても福谷にしても、登板数がリーグ1位と3位で登板過多が心配される。現在のチーム状況と彼らの将来を考えると、手放しでは喜べない竜党も多いことだろう。
(データ提供:データスタジアム)
又吉は2-1で迎えた7回、先発・大野が作った満塁の大ピンチでマウンドに上がると、広島ベンチは4番ロサリオに代え、対戦成績2打数2安打と好相性の松山を代打で送り込んだ。だが、強心臓のルーキーは2球で追い込むと、臆することなく三球勝負を挑みストレートで空振り三振。さらに、続く梵も連続三振に仕留め、大野の今季8勝目をアシストした。
その瞬間、サイドハンドの勢いを利用し、渾身のジャンピング・ガッツポーズを披露。逆転優勝へ、一気の逆転を狙った広島打線の勢いを完全に止めた。
四国の独立リーグを経て、今季ドラフト2位で加入した又吉。ここまで57試合に登板し、9勝1敗1セーブ、防御率2.30(9月11日時点)と素晴らしい成績を残しているが、開幕直後は敗戦処理がメインで、登板を重ねる中で着実に結果を残してきた。
“何でも屋”だった序盤に勝ち星に恵まれ、その「9勝」にばかり目が向くが、むしろ勝ちパターンとして持ち場を固めた、後半戦以降の充実ぶりが素晴らしい。チームは大失速したが、又吉自身は8月以降、18試合で22回2/3を投げ、3勝0敗1セーブで防御率0.79。さらに被打率も.087と凄まじく、これがビジターゲームに限ると35打数1安打。敵地では巨人の小林に浴びた、8月24日(東京ドーム)のソロホームランしかヒットを許していないのだ。
ルーキーは通常、春先に好調だった広島の大瀬良、ロッテの石川のように、サンプルが集まり、キャンプからの疲労がピークを迎えるにつれ、パフォーマンスは低下していくのが通例だ。しかし又吉は、この流れに逆行している。
この傾向が続けば、シーズン終了後の2ケタ勝利、防御率1点台も可能だろう。現状、新人王のライバルは、広島の大瀬良、田中。DeNAの三上。そして大卒2年目ながらリーグトップの61試合に登板し、防御率1.92をマークしている同僚の福谷らが候補と言える。
ただし又吉にしても福谷にしても、登板数がリーグ1位と3位で登板過多が心配される。現在のチーム状況と彼らの将来を考えると、手放しでは喜べない竜党も多いことだろう。
(データ提供:データスタジアム)