ニュース 2016.10.21. 07:45

ソフトバンクが田中正義の交渉権獲得 注目選手はパ・リーグの球団が多い?

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ソフトバンクが交渉権を獲得した創価大の田中正義

マー君は4球団から指名を受け楽天へ


 20日にプロ野球ドラフト会議が開催された。ドラフト最大の目玉と呼ばれた田中正義(創価大)は、5球団から1位指名を受け、ソフトバンクが交渉権を獲得した。田中だけでなく、佐々木千隼(桜美林大)がハズレ1位でロッテ、DeNA、巨人、日本ハム、広島の計5球団が競合。抽選の結果、ロッテが交渉権を獲得。近年のドラフトを見てみると、注目選手がパ・リーグの球団に入団するケースが多い。

 最近10年間で見ても、高2年夏に甲子園全国制覇、高3夏の甲子園エースとして、チームを準優勝に導いた駒大苫小牧高の田中将大は06年の高校生ドラフトで横浜、楽天、オリックス、日本ハムの4球団から指名を受けた。抽選の結果、球団創設2年目の楽天が田中を引き当て、交渉権を獲得。

 楽天に入団した田中は1年目に11勝を挙げると、在籍した7年間で6度2桁勝利をマーク。特に13年には24勝0敗の成績を残し、球団初のリーグ優勝、日本一に貢献する働きぶりだった。14年から活躍の舞台をメジャーに移し、現在はヤンキースでプレーしている。


斎藤佑、大石もパ・リーグ


 06年夏の甲子園決勝戦で田中に投げ勝ち、早大へ進学した斎藤佑樹も、4年後のドラフトでヤクルト、日本ハム、ロッテ、ソフトバンクの4球団が競合。日本ハムがくじを引き当てた。

 この年のドラフトで斎藤以上に注目を集めたのが、斎藤と同じ早稲田大の大石達也だ。当時150キロを超えるストレートを武器に即戦力右腕と呼ばれた大石は、横浜、楽天、広島、オリックス、阪神、西武の6球団から指名を受け西武へ入団した。


 近年も注目戦はパの球団へ


 翌11年も大学ナンバー1と呼ばれた東洋大の藤岡貴裕がロッテ、12年はアメリカ球界挑戦の意向を示していた花巻東高の大谷翔平を日本ハムが単独指名。13年は桐光学園高の松井裕樹が5球団による抽選の結果、楽天がクジを引き当てた。14年も早稲田大の有原航平が日本ハム、済美高の安楽智大が楽天、15年も3球団から指名を受けた県岐阜商の高橋純平がソフトバンクと注目選手が次々にパ・リーグの球団に入団している。

 一方、近年セ・リーグの球団へ入団したその年のドラフト注目選手を見てみると、藤浪晋太郎(阪神)、大瀬良大地(広島)、小笠原慎之介(中日)くらいか。ほぼ注目選手はパ・リーグの球団へ入団している印象だ。


2006年以降のドラフトでパ・リーグ球団に入団した主な選手


<2006年>
【高校生ドラフト】
田中将大(駒大苫小牧高→楽天)
競合:○楽天、横浜、オリックス、日本ハム

<2007年>
【大学社会人ドラフト】
大場翔太(東洋大→ソフトバンク)
競合:○ソフトバンク、オリックス、横浜、阪神、日本ハム、巨人

長谷部康平(愛知工業大→楽天)
競合:○楽天、中日広島、ロッテ、西武

<2009年>
菊池雄星(花巻東高→西武)
競合:○西武、日本ハム、阪神、ヤクルト、中日、楽天

<2010年>
斎藤佑樹(早稲田大→日本ハム)
競合:○日本ハム、ヤクルト、ロッテ、ソフトバンク

大石達也(早稲田大→西武)
競合:○西武、阪神、広島、オリックス、横浜、楽天

<2011年>
藤岡貴裕(東洋大→ロッテ)
競合:○ロッテ、横浜、楽天

<2012年>
大谷翔平(花巻東高→日本ハム)※単独

<2013年>
松井裕樹(桐光学園高→楽天)
競合:○楽天、日本ハム、DeNA、ソフトバンク、中日

<2014年>
有原航平(早稲田大→日本ハム)
競合:○日本ハム、DeNA、広島、阪神

安楽智大(済美高→楽天)
競合:○楽天、ヤクルト

<2015年>
高橋純平(県岐阜商高→ソフトバンク)
競合:○ソフトバンク、中日、日本ハム

<2016年>
田中正義(創価大→ソフトバンクが交渉権獲得)
競合:○ソフトバンク、ロッテ、ソフトバンク、巨人、日本ハム、広島

佐々木千隼(桜美林大→ロッテが交渉権獲得)
競合:○ロッテ、DeNA、巨人、日本ハム、広島

※○は交渉権獲得
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