日ハム、初戦黒星
日本ハムは広島との日本シリーズ初戦、エース・大谷翔平を立てるも1-5で敗れ、黒星スタートとなった。これで日本ハムは2009年から日本シリーズ初戦3連敗となった。
両チーム無得点で迎えた2回、先発の大谷翔平はこの回先頭の鈴木誠也に四球を与えてしまう。続くエルドレッドを右飛に打ち取るも、安部友裕にライト前ヒットを打たれ一、三塁。8番の石原慶幸は空振り三振に仕留めたが、一塁走者の安部がスタート。捕手の大野奨太が二塁へ送球した間に、三塁走者の鈴木誠也がホームに還り先制を許す。
日本ハムはすぐさま3回表に2つの四球で一死一、三塁のチャンスを作ったが、ここで4番中田翔が投手ゴロダブルプレーに倒れ無得点。すると先発の大谷は4回に松山竜平、エルドレッドのソロで2失点。7回にレアードの一発で1点を奪うも、その裏に2点を失い万事休す。日本ハムは広島を上回る10本の安打を放つも、勝負所であと一本が出ず敗れた。
日本一となった62年と06年は初戦黒星
初戦を落とした09年と12年はいずれも日本一を逃した日本ハム。直近2回の日本シリーズのデータを見ると、日本ハムファンには目を覆いたくなる結果だ。一方で、良いデータもある。それは、日本一となった東映時代の62年、札幌移転後の06年、いずれも初戦は敗れているのだ。
【1962年】
第1戦:●東映 5 - 6 阪神 ○
第2戦:●東映 0 - 5 阪神 ○
第3戦:△東映 1 - 1 阪神 △
第4戦:○東映 3 - 1 阪神 ●
第5戦:○東映 6 - 4 阪神 ●
第6戦:○東映 7 - 4 阪神 ●
第7戦:○東映 2 - 1 阪神 ●
【2006年】
第1戦:●日本ハム 2 - 4 中日 ○
第2戦:○日本ハム 5 - 2 中日 ●
第3戦:○日本ハム 6 - 1 中日 ●
第4戦:○日本ハム 3 - 0 中日 ●
第5戦:○日本ハム 4 - 1 中日 ●
62年は2連敗から引き分けを挟んで4連勝。06年はダルビッシュ有を先発に立てた初戦、中日に敗れるも、第2戦は1点を追う7回に金子誠が逆転2点タイムリー。この試合を5-2で勝利した日本ハムは3戦目以降も、中日を圧倒し4勝1敗で日本一に輝いた。
このように過去2回の日本一はいずれも初戦を敗れており、ポジティブに捉えれば、第2戦以降の戦い方次第では十分に日本一の可能性はある。良い形で本拠地の第3戦目を迎えるためにも、今日の試合を勝利したいところだ。