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『球数管理』から見る日本シリーズ

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もつれるほど重要になってくる投手の“管理”(C)KYODO NEWS IMAGES

“内弁慶”で進むシリーズ


 10月22日に開幕した日本シリーズも第4戦まで終了。広島の連勝でスタートするも、日本ハムが2つ取り返して2勝2敗の五分に戻った。

 ともにホームで勝利する“内弁慶シリーズ”になりつつある今年。連敗を止め、王手をかけてホームに戻りたい広島は、初戦で先発したジョンソンを中4日で第5戦に持ってくるなど、短期決戦らしい戦い方で必勝を期す。


気になる投手陣のマネジメント


 ただし、ジョンソンは中4日を今年1度もこなしておらず、初戦では123球も投じた。そのうえブルペン陣も初戦からフル回転で稼働しており、この起用を不安視する声も少なくない。

 そこで今回は、ここまでの両チームの投手陣に注目。4戦目を終えた段階での起用状況とそれぞれの球数を調べてみた。


【広島】
▼ 先発
123球 ジョンソン
108球 岡田明丈
105球 野村祐輔
85球 黒田博樹

▼ リリーフ
76球 ジャクソン(20球・12球・23球・21球) ※4連投中
62球 今村 猛(6球・19球・18球・19球)※4連投中
41球 中崎翔太(21球・20球)
37球 大瀬良大地(37球)
2球 ヘーゲンズ(2球)


 広島はここまで9人の投手が登板。そのうち今村猛とジャクソンの2人は全4試合に登板しており、ここまで3日連投中とかなり使ってしまっている。

 上でも触れた通り、中4日で先発のジョンソンが前回123球も投じているだけに、継投がカギを握ること必至。第5戦が終われば1日空くとはいえ、休み無しで登板が続く2人をどうするのか。ひとつポイントとなりそうだ。

 なお、守護神の中崎翔太は札幌に来てから登板なし。移動も含めて3日間登板から遠ざかっている状態だ。
 

【日本ハム】
▼ 先発
113球 大谷翔平
104球 有原航平
97球 高梨裕稔
90球 増井浩俊

▼ リリーフ
62球 バース(19球・14球・29球) ※3連投中
43球 谷元圭介(26球・17球) ※2連投中
41球 宮西尚生(19球・22球) ※2連投中
25球 鍵谷陽平(14球・11球)
19球 メンドーサ(19球)
12球 井口和朋(12球)
6球 石井裕也


 一方の日本ハムは、ここまで11人の投手を起用。ストッパー不在という大きな問題を抱えており、第4戦では宮西尚生がピンチを招きながらも魂のリリーフでなんとか逃げ切り。これからも場面や状況、相手との兼ね合いを見ながらの起用が続きそうだ。

 そんな中、ここに来て存在感を見せているのが助っ人のバース。第2戦から3連投で3回と2/3を無失点。チームに流れを引き込む好投を見せている。

 勝ち/負けの使い分けがハッキリしている点も特徴的で、鍵谷陽平や井口和朋といったところは札幌に来てから1度も投げていない。


両チームの決断がシリーズの行方を左右する


 これから両チームの戦いがもつれればもつれるほど、投手起用もお互いにスクランブルな体制になってくることが予想される。

 広島に関してはジョンソンの後は中5日で野村祐輔、そして第7戦で黒田博樹が中4日で登板するのではないかと見られており、そうなるとブルペン陣の稼働は不可避だ。

 日本ハムの方も、果たして大谷を第6戦で先発として使うのかどうか。穴をふさぐという点で考えれば、野手出場&リリーフ待機とする策があってもなんら不思議ではない。

 日本一をかけた頂上決戦、ここからの戦いは両チームの“マネジメント力”が試される。
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