若い選手も戦力外に
今季も多くの選手が戦力外通告を受け、チームを離れることになった。その中には、入団したばかりのルーキーや2~3年目までの選手たちも例外ではない。
特に楽天は今オフ、育成選手を含めると3年目までの選手で戦力外通告を受けたのは、横山貴明、相原和友、相沢晋、加藤正志、伊東亮大、育成の大坂谷啓生の6名。彼らに共通しているのは大学・社会人出身で、ドラフトでは下位指名で入団した選手ということだ。
横山が13年ドラフト6位、相原が同7位、相沢が同8位、加藤が14年ドラフト6位、伊東が14年同7位だ。この5人は一軍を経験し、横山はプロ野球史上初となる初登板で1球勝利を飾り、相原は1年目の14年に17試合に登板して防御率2.79を記録。相沢も15年に5試合登板した。14年ドラフト組も、アンダースローの加藤は今季開幕一軍を掴めば、伊東はルーキーイヤーの15年にプロ初本塁打をマーク。一軍を経験したが、その後は結果を残すことができず、今回悔しい結果となった。
2014年ドラフト2位で入団した中日の浜田智博も戦力外となった。変則的な投球フォームの浜田智は、プロ入り1年目の4月19日の広島戦でプロ初登板。一軍登板のチャンスが早く訪れたが、この試合で浜田智は野間峻祥にプロ初本塁打を浴びるなど3点を失い降板。その後は一軍のマウンドに上がることなく、28日に戦力外通告。来季から育成選手として再出発する予定となっている。
またオリックスのルーキー・角屋龍太も戦力外に。ジェイプロジェクトからドラフト8位で入団した角屋は4月3日に一軍登録されると、同月5日の楽天戦でプロ初登板。2回を無失点に抑える上々のデビューを飾るも、9日のソフトバンク戦で一死も奪えず3失点。4月14日に二軍落ちすると、二軍でも15試合に登板して防御率7.79と結果を残すことができなかった。
プロ3年目以内で戦力外となった選手
パ・リーグ【ソフトバンク】
<内野手>
135 河野大樹(2年目/25歳)
<外野手>
134 金子将太(2年目/20歳)
【ロッテ】
<投手>
40 吉原正平(3年目/27歳)
【西武】
<投手>
40 山口嵩之(3年目/27歳)
【楽天】
<投手>
52 加藤正志(2年目/27歳)
53 相原和友(3年目/27歳)
54 横山貴明(3年目/25歳)
62 相沢 晋(3年目/29歳)
<内野手>
46 伊東亮大(2年目/27歳)
123 大坂谷啓生(2年目/24歳)
【オリックス】
<投手>
43 坂寄晴一(2年目/26歳)
58 角屋龍太(1年目/26歳)
セ・リーグ
【広島】
<投手>
48 西原圭大(3年目/28歳)
【巨人】
<投手>
010 高橋慎之介(2年目/22歳)
024 田中大輝(2年目/24歳)
<捕手>
016 小林大誠(1年目/22歳)
<外野手>
008 青山 誠(3年目/25歳)
009 長江翔太(3年目/25歳)
011 北之園隆生(3年目/21歳)
【DeNA】
<投手>
48 山下 峻(3年目/25歳)
62 萬谷康平(3年目/29歳)
【ヤクルト】
<投手>
38 寺田哲也(2年目/29歳)
39 中元勇作(2年目/28歳)
61 児山祐斗(3年目/21歳)
【中日】
<投手>
47 浜田智博(2年目/24歳)
58 山本雅士(2年目/24歳)
203 中川誠也(1年目/23歳)
210 呉屋開斗(1年目/19歳)
211 石垣幸大(2年目/20歳)
※10月29日現在
※年齢は満年齢